お酒の世界における、最近流行のシナジー型飲料といえば、何といっても、ハイボールです。

本来、ハイボールはかなり広い概念の言葉です。広義ではスピリッツをソーダやトニックウォーターなどの炭酸飲料や、水、湯、フレッシュジュースなどアルコールの含まれていない飲料で割ったものの総称です。
日本では、もっと狭い意味で理解されており、ウイスキーをソーダ水で割ったもの(ウイスキー・ソーダ)をハイボールと呼ぶのが一般的です。現在、流行中のハイボールもまさにこのタイプ。狭義のハイボールです。

ハイボールの語源には諸説ありますが、最も有力なのが、ゴルフの「ハイボール」説です。ゴルフ場で英国紳士がウイスキーのソーダ割りを試したときに、誰かが打ったボールが飛び込んできたのをみて、感動した紳士は、グラスにボールが入るような高いボールという意味で「これぞ、ハイボールだ!」と言ったという言い伝えがあります。

数年前からサントリーが「角瓶」の需要喚起戦略としてとりあげたのが、ハイボールのプロモーションです。
角瓶といえば、サントリーの代表的なウイスキー・ブランドです。1937年に発売され、専用ガラス瓶の独特な亀甲模様の形から「角瓶」「角」と通称され、のちに正式な製品名として「角瓶」の名が採用されました。

長らく、低迷が続いてきたウイスキー業界ですが、女優の小雪さんを使ったテレビCMで、ソーダ割りの飲み方提案を展開したことで若者を中心に人気に火がつき、2010年上期の売上は対前年比70%を超える大幅増加を記録、7月には異例の「出荷調整」宣言がなされたほどの大ヒット商品となりました。現在は、二匹目のドジョウを狙って、トリスのハイボールのCMが毎日放送されています。

私自身、30代になってから見向きもしなかったウイスキーを、今年に入ってからは居酒屋で頻繁にオーダーするようになりました。もちろん、ハイボールとして飲んでいます。

ウイスキーに炭酸というシンプルな組み合わせも、1+1=2以上の価値を産んでおり、シナジー型飲料の代名詞です。

さてさて。
それでは、今後は、どんなシナジー型飲料が登場するか、次回・最終回の未来編では、その大予想に挑戦いたします。

㈱経営教育総合研究所 竹永 亮(takenaga@keieikyouiku.co.jp ご意見・ご感想はこちらへ)

<次回に続く>