最強のセルフ・ブランド・マネジメント

最強のセルフ・ブランド・マネジメント

セルフ・ブランド・マネジメントについては、これまでも私のウォールで度々取り上げてきたテーマです。

しかし、しばらく、まとまった時間をとっていなかったこともあり、ビジネス雑談サロンで取り上げてみました。

SNS黎明期においては、

「いかに自分をかっこよく見せるか」
「いかに自分を美しく見せるか」

に主眼が置かれていたのではないかという意見が散見されました(「カッコつけ問題」とでも呼びましょう笑)。
私も同感。

私自身、初期の頃のウォールは、かなり

「ええかっこしい」

だったと思います。

一応、Facebookは、

「ビジネスの道具」

として使おうと心に決めて(つまり、方針は決まっていたつもりでした)のスタートでしたので、

「あまり、ビジネス上見せたくない自分」

は晒さないように注意していました。

この間、Google+がスタートし、競争が激化すると、Facebookも新機能を次々と加えていきます。

代表的なのが、

「リスト」

という機能。

「高校時代の友人」
「大学時代の友人」
「親しい友人」
「ビジネス上の友人」

といったカテゴリーで「リスト」を作成し、友達を割り振っていくことが可能になりました。

複数のカテゴリーに重複するような友人の場合…たとえば、Aさんという友人が、高校時代の友人で、かつ、親しい友人であれば、

「高校時代の友人」
「親しい友人」

の両方に登録しておくことができるようになりました。

この機能はビジネス、プライベート両方でFacebookを使う者にとってはとてもありがたいものでした。

まじめなビジネス・ネタを、高校時代の友人に冷やかされたくない場合には、

「ビジネス上の友人」

だけに見えるように投稿し、高校時代の馬鹿話は、

「高校時代の友人」
「親しい友人」

にだけ見えるように投稿することができるようになったからです。

最初は、

「ビジネス上の友人」

だったBさんとのやりとりが盛んになれば、Bさんを

「親しい友人」

にも登録すれば、Bさんにも、高校時代の馬鹿話を見ていただくことができるようになりました。

つまり、

「見せたい情報を見せたい人にだけ届けること」

が理論上、誰にでも可能になったわけです。

先ほどの

「カッコつけ問題」

の解消にもつながります。

「Cさんには今までシビアなビジネスの話ばかりをしてきたけれど、もう少し、自分のプライベートな部分も知ってほしいな」

となれば、Cさんも、

「親しい友人」

に加えればよいわけです。

もちろん、友人の数やリストの数が増えれば、管理コスト(手間暇)がかかることは間違いありませんが、Facebookをセルフ・ブランド・マネジメントの武器として使っていきたいと考えている方にとっては、かなりの微調整ができるようになったわけです。

一昨日の雑サロでは、

「自己のリブランディング」

がテーマの1つになりましたが、上記のような方法をとれば、

「いっせのせ!」

でリブランディングしなくても、砂時計の砂が落ちるように、少しずつ(友達ごとに個別に)、リブランディングを果たしていくこともできるかもしれないのです。

同様の機能はGoogle+を始めとする他のSNSにおいても一般化しつつあるのかもしれませんが、利用者としては大歓迎ですね。

ただ、

「素の自分をSNS上に公開すること」

には、抵抗を感じている方も多いと思います。

組織に所属されている方、あるいは、最近まで組織に所属していた方にとっては、

「◯◯(組織名)のD(個人名)」

という固定観念ができあがっているために、そうそう簡単に

「自己開示」

することができないわけです。

一般に、コーチングやカウンセリングにおける

「自己開示」

とは、コーチやカウンセラーに対する自己開示を指すのかもしれませんが(間違っていたらすみません)、ここでいう自己開示とは、

「(自分に対する)自己開示」

を示します。

なかなか、

「素の自分」

を自分自身が認識することができないということです。

ところで。
先日の雑サロの中では、

「自分自身のストーリーを語ること」

がセルフ・ブランド・マネジメントの基本路線になるのではないか、という意見が出ました。
これについても私は同感です。

以前に、出版社の編集担当の方と話していたときに、

「誰でも一冊は本を書ける。自分自身の話なら書けるんですよ」

という話になったことがあります。

あるいは、この半年くらいずっと研究中の、楠木建教授の

『ストーリーとしての競争戦略』

によれば、

「成功している企業にはそれなりのストーリーがある」

わけであり、だとすれば、

「魅力的な人物にはそれなりのストーリーがある」

ことにもなると思うわけです。

しかし、ここでネックになるのが、

「自分自身のストーリーを描いてみたいが、どう描いていいかわからない」

という問題です。

多くの方がここで二の足を踏んでしまうわけですね。

ところが、これは、実は、前述した

「(自分自身への)自己開示」

の問題と、ほぼ同義ではないでしょうか。

自分自身の魅力を、恥ずかしがらずに、客観的に、肯定的に、認識することができれば、自ずと、筆は走りだすはずです。

それを読み、共感を覚えてくださった方が、書き手(自分)のファンとなってくれれば、それが、セルフ・ブランド・マネジメントの始まりといえるのではないかと思います。

だからこそ、「(自分自身への)自己開示」は避けては通れない通過点なのでしょうね。

さて。
自己開示の方法ですが、私はいろいろあると思います。

専門のコーチ、カウンセラー、プロデューサーを雇い入れるというのも一つでしょう。あるいは、ワークショップやセミナーに参加するのもいいかもしれません。

しかし、私は元来

「ケチ」

なので、できるだけ、人に頼らずに、自分でできることを考える主義です笑

私ならどうするだろうか…

想いを巡らすと、

「ああ、ここはやはり、他己評価方式かな」

と思いました。

「他己評価」

という手法は、あまり馴染みがないと思いますが、

「他己紹介」

なら、皆さんもご存知でしょう。

そうです、そうです。
自己紹介ではなく、他のメンバーをお互いに紹介しあうという紹介方式ですよね。

その他己紹介の拡張版です。

やり方は簡単!

自らの職場の上司・同僚・後輩・関係者、あ、前職がある方は前職の関係者も含みます…に、一斉に、アンケートを送るのです。
もちろん、丁寧な依頼文が必要ですが m(__)m

アンケート項目はいろいろ考えられますが、

「私という人間はどう感じていたか。率直に教えてほしい」
「私自身、案外、自分の良さに気付けずにいる。新しい仕事をするにあたって、何かアドバイスをいただきたい」

といった感じになると思います。

ただ、印象を書いていただくよりは、それを感じたのはどんな時か、を尋ねたほうが、後でそのアンケートを読んで、自信がわいてくると思います。

「竹永さんは、ご自分では気づいていないと思いますが、◯◯◯な感じな方だと思います。それは、3年前に、クライアントから☓☓☓という要求が来た時に強く感じました。あの時、他のマネジャーは皆さん、対応は無理だと口をそろえて反対したのに、竹永さんだけは…」

印象の根拠・契機となった事実を知ることができたほうが、ずっと有意義ですよね。
かりに、それが書いてなかったとしたら、

「ねえ、Eさん、どうして、私が◯◯◯な感じの人間だと感じたの? 何かきっかけがあったかな?」

と電話しちゃうに決まっているからです笑 これでは二度手間ですよね。

一斉に送りつけるのが失礼であれば、個別にあってお願いしてもいいでしょうし、元の職場の信頼できる同僚に委任して、集めてもらってもいいかもしれません。
まあ、このあたりの「湯加減」については、いくらでも、考えれば、アイディアがでてくると思います。

最終的に南通のアンケートが戻ってくるかは、ご本人の努力次第だとは思いますが、5通でも戻ってくれば、

「私ってこんなふうに思われていたんだ」
「へえ。私って、こんな長所があったんだ」

という気付きは得られると思います。

また、印象の根拠となった事実は、今後、

「自分自身の物語」

を描くときの素材となることは間違いありません。

これは私の印象ですが、過去並びに現在の同僚や関係者から、50通くらいアンケートが返ってくれば、私は自分自身の半生を綴ったビジネス自伝を、楽々、単行本上下巻で書き上げることができるのではないかと思います。

もちろん、

「(自分自身への)自己開示」

には、他にもいろいろな方法があると思います。
是非、いろいろ探してみてください。

いずれにせよ、セルフ・ブランド・マネジメントが軌道に乗るまでにやるべきことは、

1.自分自身への自己開示
自らの魅力を、照れずに、客観的・肯定的に認識する

2.自分自身の物語の作成
自分自身のビジネス・ヒストリーを「1」を軸に書き綴っていく

という

「2段弁当」

になっているのではないか…というのが、一昨日の雑サロでの最大の気づきでした。

それが軌道に乗ってくれば、私がいつも皆さんにお話している

「持続的情報発信」

の段階に移行していくのだと思います。
1,2ができている以上、どんな情報を出すべきかは明らかですし、モチベーションも高まっていますから、それほど、苦ではないと思いますよ。

こうなれば、「カッコつけ問題」など、生じるはずもありませんね。

 

2014年3月6日