2010年9月のアーカイブ

私の筆記用具履歴①

今日は、少しライトな話題です。
「竹永さんはどんな道具を使って仕事をしているのですか?」
という質問を時々いただきます。
文具やITが好きなクライアント企業の人事のご担当や、ビジネス・スクールの受講生の皆さんから時々いただくご質問です。

仕事をするうえで道具は不可欠な要素です。
特に、経営コンサルタントにとって筆記用具は最も大切な商売道具の1つです。
筆記用具と申し上げても、ボールペンや万年筆の類だけではなく、パソコンスマートフォン、あるいは、アプリケーションの話です。

現在、私が愛用している筆記用具は次のとおりです。ハードとソフトが混在していますが、どうかご容赦ください。

1.lenovo Thinkpad X200 + 秀丸&evernote
2.iPhone3G + ワイヤレス・キーボード + evernote

では、1、2の順でお話ししたいと思います。

1.lenovo Thinkpad X200 + 秀丸&evernote

コンサルタントになる前から、私にとってはThinkpadは不可欠な筆記用具でした。すべてB5ノートです。A4が主流だった時代から、「絶対に、A4よりもB5の時代が来る」という妙な先見の明(笑)があり、ひたすらB5のThinkpadを愛用してきました。携帯性を考えたら、B5のほうが絶対に使い勝手が良いと思っていたからです。

Thinkpad以外のパソコンが自分にとってあまり魅力がなかった理由はただ1つ。トラックポイントがついていなかったからです。

Thinkpadは、赤ポチ(トラックポイントの通称)があるおかげで、マウスを使うことなく、かつ、ホームポジションから手を離さずに、書き続けることができるのです。こんな便利な入力装置は他にはありません。どうしてもっと普及しなかったのか、不思議でなりません。逆に申し上げれば、私は年間数回(人のパソコンを使う際)しか、マウスを使いません。

IBM時代から数えて、B5サイズのThinkpadは何代目でしょうか。数えてみます。

① Thinkpad 535(弁当箱という渾名のついていた名機です。今見てもデザインは秀逸ですね)
② Thinkpad 535X(①の改良版です)
③ Thinkpad 240Z(会社支給。やや剛性に問題がありました。535のほうが機械としてはよくできていました)
④ Thinkpad i1124(だったと思います。正確な型番を忘れました。事実上、240とほぼ同じような外観でした。)
⑤ Thinkpad X30(ディスプレイが大きくなり、とても使いやすくなりました。)
⑥ Thinkpad X40(X30からのマイナーチェンジ。よくできていました。)
⑦ Thinkpad X60(完成度の高い機種です。最新型である⑧とは一長一短です。)
⑧ Thinkpad X200(WINDOWS7は横長画面に慣れるのに時間がかかりました。)

記憶が正しければ、現在のX200が8代目ということになります。
ほとんど毎日鞄の中に入っており、ハードな使い方をしていますので、2年くらいで壊れます。24時間電源が入ったままの日も多いです。

歴代のThinkpadは、一般的に、キーボードのストロークが深く、実に打ちやすいと評価されますが、私の感想も全くいっしょです。本当によくできています。

IBMからlenovoにThinkpad事業の売却があった時には、本当に冷や冷やしました。lenovoの経営陣がThinkpadのブランド価値を認め、妙な手を加えずに、今日まで開発・販売を継続してくださったことには、ユーザーとしてたいへん感謝しています。

ただ1つ苦言があります。⑤と⑥の間だったと思うのですが、ACアダプタの変更は残念でした。以前のIBM製のもののほうが軽くてよくできていたと思います。互換性がなく、予備のアダプタをいくつも買い直し、結構な出費となりました。

かつては、Microsoft Wordが主力執筆ソフトでしたが、重いので、この2年くらいは、ほとんどの原稿を秀丸で書いています。エディター・ソフトは立ち上がりが早いですし、何よりも安定していて、書いた原稿がフリーズすることはまずありません。

「うわ! ここで凍る(フリーズする)か?? なぜ???」

とWordを呪ったことが何度あったことか。貴重なアイディアが一瞬にして消滅するのは、本当にもったいない話です。

そういうわけで、この原稿も、当然、秀丸で書いています。

私の場合、パソコンは枕元に立ち上げたまま常に置いてあります。寝る寸前まで書いていることが多く、また、起きた瞬間に、夜中に来たメールのチェックをして、必要があれば返事を書き、さらに、何らかの書きかけの原稿を書き始める…という生活を送っています。
仕事とプライベートを分ける…という発想はないので、仕事の時間とプライベートの時間、両者は時間的・空間的に癒着しています。

<次回に続く>

タグ

2010年9月28日

失敗しにくい現場での勉強法①

断続のマネジメントを用いた従業員の能力開発の具体的な方法の1つに失敗しにくい現場での勉強法があります。

新任マネジャーの皆さんの多くが、「人事部や事業部主催の公式の研修ではなく、手作りでできる現場ならではの実践的な勉強会を開催したい」という強い想いを持っています。
ある企業のシステム部門では、週に1回程度、新任のマネジャーが毎回、テーマを決めて(【例】SEのための財務会計、SEのための管理会計)、手作りの教材で部下や後輩の指導に当たっています。研修時間は毎回2時間程度ですから、下準備や教材作成にも相当な時間を要しています。この企業の場合、相当に教える力や教材作成力がありますから、今のところ問題はありませんが、なかなか誰もが真似できる方法ではありません。

ある金融機関では、審査部門が中心となって、希望者向けに金融に関する週末勉強会を隔週でスタートしました。半年間継続する勉強会でしたが、毎回、教材作成が深夜までかかり、担当する審査部員メンバーの負担を考慮し、翌年は開催回数を半分にしたという事例もあります。
しかし、あまりにも、マネジャーの負担が大きくなるとせっかくスタートした勉強会も長続きしません。
長続きさせるためには、次のような方法を採用してみましょう。

① チーム分けの実施
はじめに、職場のメンバーを先輩(上司・ベテラン)チーム、後輩(部下・若手)チームに別れます。両者に属する中間メンバーがいても構いません。

② 後輩チームによる教わりたい内容の列挙
後輩チームは、付箋紙などを利用して、先輩チームから教えてほしいテーマ(項目)を列挙します。スーパーマーケットであれば、「最近のレトルト食品の動向について知りたい」「クレーム客への対応法の基本を知りたい」など、1枚の付箋紙に1つのテーマ(項目)を列挙します。記名だと聞きにくいようであれば(【例】名前を出すと恥ずかしい 等)、無記名でテーマ(項目)だけを列挙してもらっても構いません。

③ 先輩チームによる教えられる内容の列挙
一方、先輩チームは、自分たちが後輩に教えることができるテーマ(項目)を列挙します。原則として、先輩チームは、テーマ(項目)だけではなく、自分の氏名と研修に要する時間を併記します。「誰がどれくらいの時間をかけて教えることができるか」を明らかにするためです。

④ 責任者によるマッチング分析作業
責任者(マネジャー・課長・係長・主任等)は、両チームの結果を集め、両者のマッチングを考えます。お見合いの組み合わせ探しのような作業です。「後輩チーム10人中5人は、「クレーム客への対応法の基本を知りたい」と書いていて、一方、先輩チームの中で「クレーム客への対応について教えられる」という者が1人以上いれば、早い段階で現場での勉強会を実施することができます。
同様に、教わりたい内容と教えられる内容の間でマッチングが成立すれば、各々が現場勉強会の開催テーマとなります。

<次回に続く>

タグ

2010年9月27日

断続のマネジメント

私が企業コンサルティングやマネジャー向け研修を行う際に、常に冒頭でお話しする概念の1つに「断続のマネジメント」があります。

日本人の経営者・マネジャーが好きな言葉は、普通は「継続」です。「断続」ではありません。

「継続は力なり」

は、多くの経営者・マネジャーに支持されている方針であり、理念です。
しかし、現実にはあることをずっと継続するのはとてもたいへんなことです。
マンネリとの戦いを避けて通ることができないからです。

いろいろな企業の階層別研修を何年か続けると、おもしろいことに気づきます。

新入社員・2年目社員向けの研修では、その研修が1日ものであれ、2日間の合宿研修であれ、ディスカッションや発表、ワークシートの中に、「マンネリ」という言葉を使う(話したり、書いたりする)方は1人もいません。業種・業界、企業の規模に関係なく、発現率は0%です。

ところが、5年目社員、10年目社員、中堅社員向けの研修を担当すると、90%以上の確率で、ディスカッションの議題や発表の内容、提出されたワークシートの記述の中に、「マンネリ」という言葉が登場します。これもまた、業種・業界、企業の規模に関係なく、共通しています。

後日、人事部のご担当や研修受講者の上司の方にこの事実をお話しすると、

「どうすれば、彼らの抱えるマンネリ問題を解決することができるでしょうか」

という質問をいただきます。

「社員全員の職歴開発計画(CDP;Career Development Program)を第一に考え、当該計画に基づくジョブ・ローテーションを定期的に実施するよう徹底すれば、解決しますよ。」

と、真顔で私がお答えすると

「それは無理です。うちではできません」

と皆さん、困惑されます。

もちろん、私の回答は冗談です(そのことはすぐにお伝えします)。
企業の戦略や全社的な動向を無視し、個人の職歴開発計画の遵守を目的とする経営など考えられないからです。手段と目的が置換するようなことがあってはいけません。

「マンネリを解決しようと考えるよりも、マンネリがあることを前提にマネジメントを考えるべきです」

というのが、本当の回答です。
風邪の予防は大切ですが、どんなに予防しても、誰でもいつかは風邪にはかかります。
風邪にかかったら、どうするか・・・を考えたほうが現実的だということです。

「マンネリに陥った社員には、どんなマネジメントが有効ですか」

と問われれば、これまた、真顔で、

「しばらく放っておくのが一番です。気持ちが乗らないなら、そのまま見守ってあげてください」

とお答えします。この回答は冗談ではありません。

何でもかんでも、「継続は力なり」とはいかないものです。
しばらく放置し、好き勝手やらせてみる。
別な部署の仕事に目移りするかもしれません。
仕事とは全然関係ないことばかりに興味を持つかもしれません。
それでもそのままにしておきましょう。
何日間とか、何週間とか、具体的に口でいうことはできませんが、たいていの「大人」の場合、いずれ、どこかで、気づくものです。

「やっぱり、この仕事をまじめにやるしかないんだな」

目の色が変わったら、タイミングを逃さず、マネジャーとして指示を出します。
目標を設定し、仮説を検証させてみる。矢継ぎ早にさまざまなことをやらせてみる。同時並行に複数の仕事を担当させてみる。ある程度、負荷をかけてもいいでしょう。

いったん止まってもまた走り出せるようなしくみを作ることが「断続のマネジメント」の本質です。
継続できなくても、復帰できる状態が作り出せれば、大きな問題にはなりません。
私はめったにパソコンの電源を切りません。ほとんどの場合、スタンバイかハイバネーション(休止状態)にして使っています。いったん画面は暗くなっても、すぐに元の状態に復帰できれば、問題なく仕事に戻ることができるからです。

断続のマネジメントは、社員の能力開発モチベーション維持の両面で効果があります。次回は、断続のマネジメントを用いた従業員の能力開発の具体的な方法について、考えてみましょう。

タグ

2010年9月21日

脱・「明日から症候群」

皆さん、こんばんは。
㈱経営教育総合研究所の竹永 亮(まこと)です。

突然ですが、このたび、ブログをスタートすることにしました。

コンサルタントという仕事に就いてから、あっという間に10年以上の時間が経過。
この10数年の間に、中小企業診断士の受験指導各種企業内大学(コーポレート・ユニバーシティ)の立ち上げ中小企業診断士理論政策更新研修の担当ビジネスや資格関連書籍の執筆全国各地での講演・研修等を通じて、いろいろなことを学ばせていただきました。
本来だったら、私のほうが伝える立場でありながら、実際には、受験生の皆様や、クライアント企業の皆様、先輩・同期・後輩のコンサルタントの仲間たちから、本当に多くのことを教えていただき、気づかせていただきました。

おかげさまで、その間、

① 経営戦略策定の方法を集約したDREA(環境分析に基づく事業戦略策定法)
② 従業員のモチベーションを高める方法を体系化した動機付け地形図モデルとSTP(セルフ・モチベーション・プログラム)
③ マネジャーのとるべきリーダーシップをシステム化したマネジリアル・クライミング・モデル
④ 人的販売によるプッシュ型のマーケティングについて分類したCTM(クライアント・タイプ・マトリックス)理論

等を次々と開発することができました。
力を貸してくださったすべての方に、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

これらの理論や方法については、書籍にまとめ、すでに刊行したものもありますが、まだまだすべてをお伝えできていないのが現状です。
この点は、大いに反省しておりますm(__)m。

書籍にまとめようとすると、「明日から書こう」「来週から書き始めよう」「来月にはスタートさせよう」「来年こそ出版するぞ」という「明日から症候群」という持病がすぐに顔を出します(笑)。
ブログという方法を通じて、少しずつオープンにするほうが、どうやら自分には向いているようです(ブログは、「明日から症候群」の患者には特効薬ですね)。

当ブログでは、行動科学、コミュニケーション・マーケティング、ビジネス法務、経営戦略論、中小企業論、インストラクション・スキルを中心に、日常でちょっと役立ちそうな仕事やビジネスの具体的なノウハウについてもお伝えしていきたいと思います。専門外ではありますが、日本の政治や経済、世の中の動き、ITやビジネス・ツール情報にも触れていきます。
お勧めの書籍や論文についても書評とともにご紹介させていただく所存です。

少しずつではありますが、㈱経営教育総合研究所という会社と、私の上司・同僚・仲間、そして私自身の魅力をお伝えしていきたいと思います。
いささか遅すぎたスタートで恐縮ですが、どうか、暖かく見守っていただければと存じます。

下記TBC受験研究会の講師アドバイスと合わせて、お読みいただければ幸いです。
http://tbcg.co.jp/hissyo/

タグ

2010年9月20日