2011年2月のアーカイブ

北風型講義と太陽型講義③

日経のマーケティング講座は、東京駅前の丸善書店内に位置する日経セミナールームで開催されるのですが、

「私の研修が終わった後、丸善さんのマーケティング書籍コーナーに皆さんが並んでくださっていれば成功」
「ご自宅に帰ってから、Amazonのホームページを開いて、『マーケティング』『入門』といった言葉で検索をかけて下さっていれば、成功」

と冗談っぽくお話させていただくのですが、実はこれは本心です。
毎回、講師を務める際に、切に思っていることです。

「興味づけ」

はあらゆる分野における入門講座・基礎講座を担当する講師の使命です。

私は、講義のテーマ・領域・分野に拘らず、受講されている方々の知識や力量を知るために、講義中、積極的にショート・ディスカッションを取り入れています。これも、私の講義の特徴の1つ。
短いもので30秒、長いものでも2分間。こんな短いものでいいのです。
受講されている方の中には、十分に予習してきていただいている方もいらっしゃいます。そういった方には、他の人に当該知識を「教える」「伝える」ことで、ご自身の脳の記憶回路に働きかけ、ご自身の知識を定着させる時間としていただくことができます。

教えてもらう側に回った方にとっては、同じ立場である受験生の口から受ける説明のほうが、延々としゃべり続けるプロの講師による説明よりも、はるかに印象に残ります(もちろん、ディスカッション修了後は、私の方で反復説明し、フォローアップする時間は設けます。受験生からの説明とプロの講師からの説明…両方聞けば、その経験自体が記憶に残ります)。
僅かな時間のディスカッションですが、これを通じ、

「同じ受験生なのに、すごい」
「これくらい知っていないとダメなんだ」
「私も覚えなきゃ」
「次回の講義では、私が教える側に回りたい」

このような気持ちをいだいていただくことが大切です。

<次回に続く>
㈱経営教育総合研究所 竹永 亮
(ご意見・ご感想・ご用命はこちらへ takenaga@keieikyouiku.co.jp )

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2011年2月27日

北風型講義と太陽型講義②

国家試験の受験対策講座の場合、企業研修とたとえ同一の内容であったとしても、講義のスピードは格段に速くなります。
一般の企業研修であれば、民法の基礎論は1日掛けて行うことが多いのですが、たとえば、中小企業診断士の受験対策講座の場合には、2時間〜3時間で一気にこれを進めます。
受験対策講座の場合、どうしても、時間あたりの情報量が求められるため、ゆっくりと進めることができないのです。
ただし、早口でまくしたてるという講義ではなく、本質的に必要なテーマや情報だけを取り出し、それらの間に何らかのストーリー性をもらせ、講義が終わると、「ああ、とりあえず、概要は把握できた」と感じていただけるよう、事前に講義設計しておくことが大切です。どこをそぎ落とし、どことどこをつなげるか、この講義設計こそ、講師の腕の見せ所だと、私は考えています。「選択と集中」というよりも「選択と連結」というべき発想です。

断片的に知識や情報を並べ立てただけの講義になってしまっては、受講された皆さんは満足を得られまえん。

「講義でだいたいの全体感はつかめた」
「後はテキストの細かい部分は熟読してみよう」
「過去問題、見てみようかな」

受講された皆さんがこのように感じてくださることが大切です。つまり、その科目への

「自信づけ」

「興味づけ」

が狙いなのです。

前述したとおり、講義自体にまとまりは必要(狭義のまとまり)ですが、講義だけで完全に自己完結している必要はありません。もう少し深い勉強をしてみたい、それができそうだ…という気持ちをいだいていただけるような講義をすることが大切なのです。狭義のまとまりは必要ですが、講義のまとまりは必要ないのです。

<次回に続く>
㈱経営教育総合研究所 竹永 亮
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2011年2月25日

北風型講義と太陽型講義①

「講座以外の質問なんですが、よろしいでしょうか」

ときどき、受験生の方からこんな声をかけていただくことがあります。最近も何度かありました。

「人前で長時間話す場合、竹永さんが特に気にされていることは何ですか」

プレゼンテーションの技術に関するご質問です。

気をつけている点は多々あります。

まずは、対象となる聞き手の力量とニーズ。
初学者の方が多ければ、可能なかぎり噛み砕いて話すように心がけますし、経験者の方が多ければ、専門用語を用い、講義の単位時間情報量をアップします。
それも、会場の「平均」だけで決めることができない場合もあります。一人でも初学者の方がいれば、その方に合わせなければならない場合などです。財務や法務の講義の場合、どうしても会場の平均よりやや下のレベルに合わせて講義をしなければなりません。

企業研修や企業講演の場合には、与えられた時間で話すべき情報量はかなり抑えます。1つ1つのことをしっかりとPowerPointスライドを用いて説明し、全員が納得しているかどうか、何度も確認します。販売でいうところのテスト・クロージングに該当する行為が大切です。

「ここまでよろしいですか」
(全員、頷く)
「では、次の頁に進みましょう。今度は…」

こんな感じです。
今まで話してきた内容を振り返ることができるようなチェック問題(クイズ形式で出題します)を全員で解いて頂くこともあります。全員の「納得感」を醸成してから、次のパートに入ります。

<次回に続く>
㈱経営教育総合研究所 竹永 亮
(ご意見・ご感想・ご用命はこちらへ takenaga@keieikyouiku.co.jp )

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2011年2月25日

夢のパーソナル・クラウドⅡ

昨年の11月に当ブログでご紹介したPogoplug
個人輸入が難しく、わが国電波法上の問題もあるとのことで、導入を諦めていたのですが、いつのまにか…

「Amazon.com」

で販売されているではありませんか!

この製品。DropboxやSugarLinkを使っている方であれば、興味があると思います。

自宅にPogoplugがあれば、USB接続のハードディスク・ドライブをインターネットに接続して、どこからでもファイルに簡単にアクセスして共有できるようになります。
要するに、設置さえしてしまえば、DropboxやSugarLinkに毎年・毎月会費を納めなくてよくなるわけです。
しかも、接続するハードディスクの容量を自由に大きくすることができます。容量が大きくなると、会費が高くなるDropboxやSugarLinkと比べると、この点、たいへん助かります。

ただし。

まだまだ、製品としては不安定な模様。
この手の製品は、

いつでもどこでも、安心して

使えることが第一です。

この点、Dropboxは本当に安定しています。

誤って削除してしまったファイルの復活も簡単。

自宅書斎iMac、自宅リビングMac mini、かばんの中のMacBook Air、新人・iPad、携帯電話であるiPhone4G、老兵ThinkPadX200…

どれで開いても同じファイルが読み、更新できるというのは、とても助かります。

私は、SugarLinkは使用していないのでわかりませんが、それ以外のクラウド型ソフトはいろいろ使っている私ですが、

「Evernote」

「Dropbox」

それに

「MobileMe」

「GoogleMail」

は、どれも欠かせません。

おっと、忘れてはいけないのが

「GoodReader」

ですね。この5つのソフトは、今や、MicrosoftOfficeやAdobe Acrobatに優先して重要なソフトです。

こう考えると、世の中、やっぱり、クラウドの時代なのですね。

Pogoplugがもう少し進化し、信頼性が向上すれば、業界の勢力地図が、またまた、変化するはずです。
目の話せない業界ですね。

夢のパーソナル・クラウドまで、あと一息なのでしょう。楽しみです。

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2011年2月23日

今更iPad②

さてさて。
私の場合、iPadのメイン業務は、

① MacBook Airの外部Displayとしての使用

の他に、単体で、

② GoodReader経由でのPDF書類の閲覧

があります。いわゆる「電子書籍」としての使い方です。

仕事柄、主だった経営学の基本書と法律学の基本書は、すでに「自炊」が完了していますが、この他、頻繁に作成する「自著」を読む際にも、iPadはもってこいの端末になりそうです。
自炊書籍と違って、Wordで作成し、PDF化した文書は、たいへん解像度が高く、読みやすいのです。これは予想以上の効果でした。
以前に、

「画面サイズが小さすぎる。これでは使いものにならない」

と書きましたが、君子は豹変し、前言は撤回。

「GoodReaderの余白カット効果を使うと、けっこう大きく映しだすことができる。満点ではないが、テキストを持たずに、講義をこなすこともできるじゃないか」

という結論に達しました。

この土日。実際にiPadを片手に講義をしてみたのですが、ただ1点をのぞいて問題はありませんでした。

その一点とは何かと申しますと…

「重い」

と言う欠点です。昨日は2時間、本日は7時間半、たちっぱなしで講義を担当しましたが、左腕がへとへと(笑)

「ウエイトトレーニングにも使えるんだあ」

と前向きに考え、欠点ではなく長所だと考えることにいたしましょう。

というわけで、竹永家林檎化計画はまた一歩前進。
このペースで行くと、我が家の家電は数年以内にすべてApple製になりそうです(冷蔵庫や掃除機、エアコンにテレビ…等々)。

<この稿終わり>

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2011年2月22日

今更iPad①

「ありゃ、iPad買ったんですか。あんなに批判していたじゃあないですか」

うちの会社のスタッフたちから鋭い指摘(苦笑もしくは呆れ顔というべきか)。

「何の何の。『君子は豹変す』…というじゃないか」

自分のことを「君子」というのはどうかと思いますがm(__)m、まあ、それはさておき、数日前より、私のかばんの中にはiPadが入っています。
あまり記憶にはないのですが…いつのまにかかばんの中に入っているのです…。「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」というじゃないですか。むげにはできませんよねえ。

最初に入れたソフトはAirDisplay。
あっという間に設定完了。
なるほど、なるほど。ちゃんと、映るじゃないですか。私のように、横書きの書籍や資料を執筆する人間にとって、縦型Displayをいつでもかばんに入れておけるのは、たいへんありがたいものです。

使ってみて、すぐに気づいたiPadの副産物的効果を1つご紹介。
今回の広島出張に「新人・iPad」を同行させてわかったのですが、iPhoneやMacBook Airの電源が切れそうになった場合でも、

「まだ、iPadがあるじゃないか」

という安心感が得られるのは、これまたすばらしいことです。

MacBookには、HyperMacというサードパーティ製の外部電源があります。ところが、これはけっこう重いのです。MacBookは思った以上に消費電力が小さいので、普段は気にせずに使えます。わざわざ、HyperMacを持ち歩くのは、馬鹿馬鹿しいのです。
HyperMac電源をわざわざ持つくらいであれば、iPadを持ったほうが、よほど役に立ちます。もちろん、iPadがMacBook Airの予備バッテリーになってくれるわけではありません。
しかし、MacBook Airの電源が落ちても、iPadがあればたいていのことはできます。
ご存じの方も多いと思いますが、iPadの電源は驚異的によく持ちます。これはほんとうに素晴らしい長所です。

MacBookとiPadのコラボレーション。
なかなかのものです。

<次回に続く>

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2011年2月21日

リテールサポート研修・上級・広島最終日

今週は広島に3泊4日で滞在しています。
リテールサポート研修(上級)を担当し、受講者の方と実際に小売業(個店・専門店)を訪問、店舗視察と経営者ヒアリングを行いました。翌日から、それに基づく改善案の検討と立案。時間との戦いです。
しかし、迎えてくださった訪問先小売業の経営者ご夫妻、参加してくださった受講者の方、また、主宰されている日本卸売協会のスタッフの皆様のおかげで、順調に進行。
あとは、午後の発表を待つばかりとなりました。

今回は研修のため、訪問先経営者ご夫婦の前での発表ではないのですが、お2人が私たちの提案をたいへん楽しみにしてくださっていますので、協会の皆様を通じて、何らかの形で提案をお伝えしていきたいと思います。
ご協力、本当にありがとうございました。

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2011年2月18日

リテールサポート研修・広島会場

明日から3泊4日で広島に出張です。
TBCの木下社長、弊社社長山口が担当してきたリテールサポート研修上級編を私も担当いたします。
上級は、ほとんど実地研修。中小企業診断士の実務補習とよく似ています。
実際に経営に携わっている方々とお会いするのはとても楽しみです。
参加者の方々によい提案を書いていただけるよう、3日間みっちりご指導申し上げる所存です。
よろしくお願いいたします。

一つだけ心配な点があります。
東京は今夜も雪。
広島までの移動が心配です。明日は早めに移動する予定です。

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2011年2月14日

『青本』電子化に恐れ入りm(_ _)m

本日は、弊社代表取締役社長山口とリレー・スタイルで、中小企業診断士の理論政策更新研修を担当いたしました。

テーマは「DREA」。
満員御礼の30名の皆様、雪のちらつく中、お集まりいただきまして、本当にありがとうございます。熱心なディスカッションのおかげを持ちまして、無事終えることができました。

今日は知的財産法に詳しい方が多く、私の方こそ、いろいろ教えていただきたいなあ…と思いながら名刺交換をさせていただきました。

知的財産法といえば、とんでもないことが起こりましたね。

弁理士試験のバイブルにして、私の知的財産法講義のネタ本でもある『工業所有権法(産業財産権法)逐条解説』(通称:『青本』の最新版第18版が、いきなりPDFで登場!

http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/hourei/kakokai/cikujyoukaisetu.htm
誰でも無料でダウンロードできるようになりました。これには、さすがにびっくりしました!!
定価8,400円の本ですから、新版が出るのは大歓迎なのですが、お財布には堪えます。
気前よく、PDFで

「ポン!」

と、出してしまった特許庁ならびに発明協会の皆様に、心より敬意を表したいと存じます。
本当に助かります。ありがとうございました。

中小企業診断士の受験生で、『青本』を直接使う方は少ないでしょうが、弁理士試験の受験生にとっては、たいへんな朗報だと思います。

電子書籍時代到来! を実感いたしました。

そうそう。そういえば。
電子書籍で思い出しました。
愛用のMacBook Airですが、11インチの横長画像は、やっぱりちょっと狭いですね。Mobile端末としては十分ですが、もう少し縦長画面のタイプのほうが汎用性はあると思います。
今後購入される方は、13インチをお求めになる方がよいかもしれません。

企業研修や日経ビジネススクールの場合、テキストはPowerPointスライドなので、持参する機器は、横長画面のMacBook Airで事足りるのですが、中小企業診断士の受験対策講座では、縦長B5判のテキストを使います。
講義の度に別なテキストをいちいち持参するのもたいへんなので、思い切ってiPadを購入し、テスト的に電子テキストとして使ってみようかと思案中です。
以前に、

「ちょっと画面が小さいし、見開きで見ることができないので、私の使用状況には合わない」

と、このブログでも申し上げたのですが、「縦長」にできる画面はやはり魅力です。
完全にタイミングを逸していますが(今更iPadを購入するというのもなんだかなあ…という気がしますが)、最近、真剣に購入を検討しています。
『青本』もPDF化しましたし、潮時かもしれません。

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2011年2月11日

MacBook Air 危機一髪!

…映画のタイトルではありません。本当に危機一髪でした。

何の話かと申し上げると、もうちょっとで、MacBook Airを

大破

するところだったのです。

この2月はうちの会社は創立以来最大の忙しさ(大袈裟ではないと思います)で、とにかく、寝る時間を削って、皆仕事をしています。

役員が泣き言言ってはならないのですが、さすがに、睡眠不足。とうとう、先日、電車の中で、膝の上にMacBook Airを開いたまま、うとうと…どころか深い眠りに陥ってしまいました。

気づくと

「がしゃ!」

と音がして、急に膝の上が軽くなりました。

慌てて、目を覚ましましたが、時既に遅し。

やってしまったああああ

心のなかでつぶやきます…

一体何が起こったのか。

答えは簡単。
居眠りしてしまった私は、膝の上で開いていた作業中のMacBook Airを思い切り、に落としてしまったのです。

周囲の視線は、床に転がった私のMacBook Airに一斉に集中

「あれってさ、Macの薄いパソコンじゃない?!?」」
「壊れちゃったんじゃないかな」

周囲の方の声がいやでも聞こえてきます。

それを拾いに行く瞬間の恥ずかしいことといったらありません。

薄くて軽いMacBook Air。
まるで、雑誌1冊、膝の上に置いたような感覚でしたので、そのまんま、すんなりと、寝てしまったのです。

いやはや、お恥ずかしい話です。

「それで、大丈夫だったんですか?」

この話をすると、皆さんに心配そうに、お聞きになります。
当然ですよね。

でも…

「ご心配には及びません。傷ひとつ付きませんでした。機能も万全でした

これが結論です。

さすがはアルミ一体型ボディ、SSD仕様。大したものです。

MacBook Airの使用レポートはすでにさまざまな方がアップしていますが、耐久テストのレポートはおそらくまだありません。

うまくすると、私のこのブログが、本邦初となるやもしれません笑

耐久性はかなりのものです。Appleに代わって、私・竹永が保証いたします!!

しかし。

これからAirをお使いになる方は、くれぐれも、膝の上に置いたままでの居眠りにはご注意をm(__)m

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2011年2月9日