2013年1月のアーカイブ

情報における等価交換の原則

今朝の日経新聞に情報における「等価交換の原則」についての記事があった。
アルジェリアでのテロ事件に対し、日本政府が英米仏から重要な情報を引き出せなかった理由として、日本がこれらの国々に重要な情報を供給できていない点があるのではないかという指摘だった。

http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130124&ng=DGKDASDC23007_T20C13A1EA1000

ビジネスの世界においても、まったくもって同様。
情報は「Give and Take」が大原則である。

若いビジネスパーソンの方々と話をすると、

「先輩や上司から仕事を教えてもらえない」
「先輩や上司が情報をくれない」

とぼやく方が多い。

だが、私にいわせれば、

「まだまだだな」

である(笑)。
そういう状態にあるということは、上司や先輩が自分に情報供給したくなるインフラを自ら整備できていないということの裏返しであるからである。
ここでいう上司や先輩とは、直属の上司・直属の先輩ではない。
社内や関連会社を含めた「広義の上司・先輩」である。

会社に対して恨み言を言う前に、自らのインフラ構築力(環境整備力)について考えてほしい。
上司や先輩が情報をくれないなら、くれるように仕向ける努力をしてみよう。

上司や先輩が任意の若手社員に情報を供給したくなる、もしくは、せざるをえなくなる状態とはどのような状態だろうか。

答えは簡単。
その若手社員が、普段から、有益な情報を、社のため、部署のため、上司のため、先輩のために発信している状態である。
そういう情報を発信している後輩が困っている時に、はじめて、上司や後輩は、

「珍しく困っているようだな。よし、教えてやるか」
「いつも世話になっているから、特別にこいつを情報提供してやろう」

という気持ちになるのだ。

相手が情報を教えてくれないのは、意地悪ではなく、その若手に情報を供給する意義や理由を発見できないでいるからなのだ。
「こいつにはいろいろ教えてやりたい」と上司・先輩に思わせる工夫が必要なのだ。

「だって、まだ、キャリアが浅いですから、上司や先輩に情報発信なんかできませんよ」

と反論する方もいらっしゃるだろうが、方法はある。

それが、イアハート効果である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/アメリア・イアハート

つまり、社の中(あるいは部署の中)で、

「私だけが得意な分野」
「私が一番詳しい分野」

を持っていれば、その分野に関する情報においては、社内のあらゆる上司・先輩に頼りにされるようになる。
その分野の情報だけは、どんな上司や先輩も、その若手に聞くのが一番の早道だという分野があればよいということである。
この場合、深堀りすることが大切だから、範囲は狭くてよい。
キャリアの浅い方ほど、狭い範囲から始めてみよう。広くすると、勉強にえらい時間がかかるからだ。狭ければ、かける手間暇も少なくて澄む。
ここだけは「広く浅く」では、何の価値もないのだ。

化粧品メーカーに勤務していた二十代。
テーマを決めて、幾度も私は、社内における

「小さな放送局」

であらんと努力した。20代後半の頃のこと。まだ、中小企業診断士の資格も持っていなかった。とにかく情報が武器だった。

ギフト、携帯用エステ、小集団活動…

部署が変わるたびにテーマが変わった。
いずれも、テーマとしては小さく、社内ではマイナーな分野だったかもしれない。
が、理論を構築し、事例を取材し、その情報を社内に向けて発信し、理論を改訂し、再び事例を収集し、その情報を社内に向けて発信し…
を繰り返してきた。
ビデオカメラと三脚を持って、社内の優れた事例があれば、すぐに取材にいった。その日のうちに原稿を書き、ビデオを編集し、セットで上司に提出した。
命令などされていない仕事だったが、とにかく、繰り返した。

これらの情報は結果としていずれも社内で高く評価された。

「いつもおもしろい情報を発信している竹永が困っているのだから、今回は面倒を見てやるか」

そう思って下さる上司・先輩がいろいろな部署にできていった。
いつの間にか、私はたくさんの

「社内家庭教師」

のような先輩を持つことができた。
欲しい情報や知りたい情報は、他部署の上司や先輩たちが率先して教えてくれるようになった。
飲みながらの場合もあれば、会議室での個人レクチャーの場合もあった。
もっとよく知っている他部署の大先輩を紹介してくれることもあった。

手前味噌ではあるが、以上は、情報における等価交換の原則に基づく、セルフ・マネジメントの実例である。

「教えてくれない」
「情報が降りてこない」
「うちの会社は教育のシステムがない」

と、嘆いている若手諸氏に問いたい。

「あなたは、社内・組織内・部署内でどんな分野についてのナンバーワンなのですか?」

2013年1月24日

インプット過剰主義に陥っていないか

のべつ幕なしに何でもインプットしたがる方が多い。
趣味の世界であれば、それも全く問題ない。読んだり、覚えたりすること自体が趣味という場合は多々出てくる。
子供がウルトラ怪獣の身長・体重・出身地・足型を覚えるのを批判する親はいないし、私自身、ガンダムの名台詞くらい、すらりと出てくるくらいの知識はある。
メシエ天体の写真を見ただけでその型番がわかる方もいらっしゃるだろうし、Jpopのイントロを聞いただけで誰のどんな歌であるか即座に答えられる方もいらっしゃるだろう。
たいへん結構なことである。
ただし、これらはすべて趣味の世界の話である。

いざ、ビジネスの世界での話となった場合、生産性や効率性の問題は無視できなくなる。

以前にも、

「ビジネスの世界でスクラップブックを使って資料を蓄積している方がいるが、私には理解できない。なぜなら、検索ができない資料には蓄積の意味は無いと思うからである」

という趣旨のことを書いたことがある。

知識補充・情報収集(以下、「知識補充等」と呼ぶ)の場合であっても同様である。
その補充方法には、一定の効率が求められる。

「いやいや、我が社はそんなこと気にしないですよ。みんな、気ままに知識補充していますよ」

とおっしゃるのは、もちろん、その企業の勝手だが、一方で、その企業の競合企業が徹底的に効率的な知識補充等を行なっていれば、価格面もしくは品質面で、その方は太刀打ちできなくなってしまう。競争劣位に陥ってしまうのだ。

少なくとも競争均衡、できることなら競争優位に立ちたい…というのが多くの企業の理想であろうから、知識補充等についても、その方法論は徹底的に論じられるべきである。

無駄な知識補充等はできるだけ避け、可能な限り有効な知識補充等に時間を割きたいと考えるのは、ごく自然なことであろう。

このことは企業においてのみならず、ビジネス・パーソンお一人おひとり(個人)が避けて通れない課題である。

もっとも、個人の場合、年齢や経験による差異は存在する。
一般に、若く、経験の浅い方々は、貪欲に、ある種、何も考えずに、知識補充等に時間を費やしても良いだろう。思わぬ発見、思わぬ気づきが得られる確率が高いからである。
一方、ある程度のキャリアを持つ方々の場合、失礼ながら、残りのビジネス人生の総量から逆算し、必要な知識等を選別し、効率的に補充・吸収に当てられるべきではないかと思う。

40代も後半に差し掛かった私の場合、これは切実な課題である。
ブレイクイーブンポイントがあるわけではないが、私の経験から考えると、概ね、30代後半になったら、知識補充等の方法論については、真剣に考え、選択と集中を意識したほうがよいと感じる。

① のべつ幕なしに書籍を読むのを控え、どの書籍を読むべきか、考える
② のべつ幕なしに異業種交流会に参加するのを控え、どの交流会が自分に適しているかを、選別する
③ のべつ膜なしにセミナーに参加するのを控え、どのセミナーが自分に適しているかを、選別する
④ のべつ膜なしに人から教えを請うのをやめ、どの人物が自らの生涯の師となるかを選別する
⑤ のべつ膜なしに何かを覚えるをやめ、必要な情報だけを記憶し、習得しするように心がける

この5箇条
若い頃からやっていることだ…という方も多いだろうが、そうでない方針をとっていた方は、一考してみていただいてもよいと思う。

私は毎週、クライアントやパートナーの方々と「ビジネス雑談サロン(雑サロ)」を開催している。私にとっての「家庭教師調達システム」であり、まさに知識補充等の貴重な機会である。
ところが、最近、その開催頻度は若干落ちてきている。
飽きたからとか、つまらなくなったから…という理由ではない。
気心がしれたビジネス仲間とのやりとりはとても有意義である。クライアントやパートナー同士の交流も生まれ、彼らへのサービスとしても一定以上の評価を頂いている。
一種の「プラットフォーム・ビジネス」になってきた感もあるほどである。
本当は、もっともっと開催したいのだ。

にもかかわらず、開催頻度が下がってきている。
これには概ね2つの理由がある。

1つは、雑サロが契機となって生じたビジネスが増えれば増えるほど、火曜日に2時間の時間を確保することが困難になってきた。
一種のジレンマである。「雑サロの自己破壊問題」とでも呼ぶべきだろう。

もう1つは、私が雑サロで学んだ情報が増えすぎて、インプット過剰状態に陥っているという現象がある。
75回フルに参加すると、とてつもないレベルの知識と情報が手に入るのだ。
インプット過剰…つまり、アウトプットしきれないのだ。

たとえば、私がある企業から、

「ビジネスやマネジメントについての最近の情報、特に、ITやCloud、SNSを含めて、講義をお願い出来ませんか。演習形式、ワークショップスタイルでも構いません。最新の企業情報なども踏まえてお話いただけますか?」

と依頼をいただいたとすると、雑サロで学んだことと、そこから派生して得られた経験の情報だけで、おそらくは、7日間×8時間=56時間 くらいは、楽々喋れてしまうレベルである。
ネットさえつながれば、それほど重厚長大なテキストやレジュメがなくとも、さまざまな企業の実例と私自身がアウトプットした情報(ブログ、Facebook、Twitter等)をあげながら、Wikipedia先生とGoogle先生の協力の下、何時間でも話すことができる。
(先日ざっと計算したのだが、雑サロスタート後に、ブログ・Facebook、Twitter、YouTubeで発信した情報は、A4の紙に換算すると、1,200頁を超えていた。)

それも、1年半前に雑サロを始める前に持っていた知識とは別な知識で…可能だ、という話である(もちろん、あまりおもしろくない話も含めて…であるが 笑)。

もともと持っていた経営戦略論、マーケティング、HRM、ビジネス法務、行動科学…といった私の得意分野を絡めていくと、おそらくその3倍、3週間くらいは話を続けることができると思う。

しかし。
現実には、ある企業から1週間ぶっつづけで特定階層の社員に研修を(しかも、講師の得意分野で)という依頼はありえないから、今ある知識・情報のうち、「一部分」をセレクトして、2日間なり、3日間なりの研修プログラムを作成、それに則って話す…という形にしかなり得ない。

インプット過剰状態の典型である。

もちろん、知らないこと、わからないことはまだまだたくさんある(当たり前)。
今も多くの方に私は教えを請うている。
それにしても、アウトプットしきれないくらいの情報がある以上、インプット量は少しバルブをひねって縮小してもいい時期なのかもしれないと思うようになった。
今はアウトプットに注力する時期なのだろう。

知識・情報は減価償却する。
今持っている知識など大半は3年後には役に立たない知識・情報である。
したがって、インプットをやめようとは思わない。
「総量規制」を行うべきだということである。

再び、世の中に大きな動きがあれば、多くのインプットをしなければならなくなるだろう。
民法改正か、SNSに変わる新たな概念の登場か、Appleからとてつもない機器が発売された場合の話か… それはいつのことであり、どんなことがきっかけになるのか、今の段階ではわからない。

インプット過剰状態にあるなあ…と自己分析されている方は、一度、ご自身のインプットとアウトプットのバランスをお考えになっていただきたい。
生産性を示す最も基本的な公式は、今も昔も、

「生産性=アウトプット/インプット」

である。

「この情報はいつかきっと役に立つだろう」…という独り言は、「この情報はおそらくは絶対役に立たないだろう」という独り言と同義である。

2013年1月20日

CSRとマーケティングを融合せよ

皆さん、こんばんは。
本日の日経ビジネススクールのマーケティング講座が終わりました。
http://www.nikkei-nbs.com/nbs/lecture/marketing/takenaga_makoto.html

今日もいろいろな方とお知り合いになることができました。
Facebookに参加している方も回をおうごとに増えてきています。
名刺交換後、「友だし申請しますね」という別れの挨拶が一般的になりました。

さて。
今日頂いた質問について共有化しておきたいと思います。

Q.
企業のCSRと企業のマーケティング活動は両立するか。
社会貢献活動を利用して集客をしていると思われるのは心外だし、逆効果ではないか…という考え方もあると思うが。

A.
ありがとうございます。
もちろんそういう考え方も存在します。
しかし、できれば、CSRとマーケティングの間の垣根は取っ払ってしまい、両者の融合を考えたほうがいいと思います。
最大の理由は、そのほうが「長続き」するからです。
無理して行なっているCSRは、経営者や担当者が変わると、「やめようよ」となることが多いのです。

Googleが人材のダイバーシティを考える上で、社内のマイノリティ毎にECG(従業員によるコンサルティング集団)を形成しています。ECG毎にGoogleの経営者にさまざまな提案を行なっています。Googleは、ダイバーシティを義務として考えているのではなく、積極的な武器として捉えています。CSRと人事制度が有機的に結合している事例です。

山梨県に位置するスーパーのやまとでは、顧客のためにエコポイント制度を導入、顧客が自宅で出たゴミを持ってくると、店頭でそれを引き取り、重さに応じてポイントを加算しています。回収されたゴミは契約農家に送られ、堆肥として、野菜作りに活用されます。その野菜が店頭に並ぶと、顧客はそれを喜んで買う…という参加型のマーケティングを展開しています。エコというCSRを使って、集客し、顧客を囲い込んでいる事例です。

私は自分のクライアントとパートナー、クライアント候補者とパートナー候補者を区別することなく、一同に介し、情報交換や知識交換できるしくみを「ビジネス雑談サロン」として設けています。このサロンからさまざまなビジネスが生まれていますから、雑サロ自体は私にとってマーケティング戦略の一貫ですが、一方で参加者はプライベートな友人も多く、事実上CSRの場としても機能しています。

マイケル・ポーター教授は、昨今、カスタマー・シェアード・バリュー(CSV)という概念を提唱しています。ボランティアやメセナ・フィランソロピーのような「道徳心」だけに頼ったCSRは、結局企業体力がなくなると廃止されてしまう。マーケティングにも結びつきません。
そうではなく、社会や顧客も得をし、企業も得をする…そんな関係を作ることが必要だと、彼は主張しているのです。社会貢献しながら、堂々と企業も儲けなさい! という考え方です。

この考え方は宗教改革の考え方に似ています。お金儲けは悪いこと…という旧教の考え方を否定し、一生懸命働き、一生懸命儲けることは悪いことではない…というカルヴァンの教え(新教)は、当時台頭してきた多くの商工者層に受け入れられました。もっとも、これはカルヴァンのターゲティングの妙…と捉えることもできますが笑

CSRとマーケティングの分立ではなく、融合こそが、これからの企業が選ぶべき方向の1つではないでしょうか。
「儲け主義」は資本主義の大原則ですが、その方向性は時代の社会に合わせて変わっていくべきです。理論やルールに社会が合わせていくのではなく、社会に適した理論やルールを導入していく視点が必要でしょう。

2013年1月19日

環境省・地球温暖化対策の事業スキーム構築・推進力強化研修を担当

皆さん、おはようございます。
今日の大阪は雨。そんなには寒くなさそうです。

昨日に引き続き、午後は、近畿地区の自治体の環境行政の担当者の方々に一同に介していただき、民間企業のマーケティング戦略の方法論をご紹介いたします。

わが国の環境行政に「マーケティング」という概念が登場するのは今回の施策が初めて。すごい企画です!!
対象となる全国の基礎自治体(市区町村)1,800のうち、300の代表者がお集まりになる一大イベントです。
全国9会場中、私が6会場(東京・中部・近畿・四国・中国・北陸)を、知識経営研究所の皆様が3会場(九州・北海道・東北)を担当します。
各会場とも満席状態だそうです。

昨日の名古屋会場では、駒ヶ根市の事例紹介の後、私が3時間の講義を担当させて頂きました。

1.マーケティングの意義・定義
2.STPの考え方
3.マーケティング・ミックスの考え方
4.事業理念とは何か
5.マーケティング環境分析(SWOTとゲシュタルト)
6.ブラックホール効果
7.セグメンテーションの具体的方法
8.製品ポジショニング・マップ
9.モノからコトへ
10.新製品開発戦略
11.中小企業のブランディング戦略
12.シグナリング
13. 威光価格と上澄み吸収価格
14. IMC
15. SNS Facebookとブログの違い
16. 集中型コミュニケーション
17. パブリシティ
18.ライフスタイルによるセグメンテーション
19.動画のプロモーション(YouTubeとニコ動
20.シナリオ効果
21.BtoBとBtoCの違い
22.チャネル戦略(マーケティング・ミックスのアンカー)

登場する企業は、日産、NTTドコモ、ダイエー、ベネッセ、瀬戸信用金庫、ペプシ、スノーピーク、福井洋傘、スーパーのやまと、レクサス、六花亭、タニタ、スチューレナード、森の学校、菊水酒造、朝日酒造、ポルシェ、キッザニア、パナソニック、シャープ、Google、日経デジタルメディア 等々

まだまだ、話し足りないことはありますが、Facebookを通じても関連情報の公開をしていこうと思います。
私の友人のほとんどは民間企業にお勤めされているか、あるいは独立開業されている方々ですが、環境やエコにも関連するお仕事をされている方も多いと思います。いろいろ教えていただければと存じます。
http://www.env.go.jp/policy/local_keikaku/kuiki/training.html

2013年1月17日

著作者人格権と大島渚監督

「愛のコリーダ」などで知られる大島渚監督が亡くなったと伺った。
晩年は闘病生活だったと伺っている。
大島監督の作品。実はあまりよく知らないのだが、私は、著作権法の講義中、著作者人格権(同一性保持権)について話すときに、度々、監督のお名前をお借りしたものである。

かつて、テレビに自分の映画が横長に再生されてしまう(あるいはその逆だったか)という事実は、著作者人格権の1つである同一性保持権の侵害にあたるという訴えを起こしたと記憶している。

この裁判。判決がどうなったかは、よく知らないのだが(それどころか、訴訟になったのかどうかもよくわからないのだが)…

 

著作権法

著作者人格権
(同一性保持権)
第二十条  著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。
2  前項の規定は、次の各号のいずれかに該当する改変については、適用しない。
一  第三十三条第一項(同条第四項において準用する場合を含む。)、第三十三条の二第一項又は第三十四条第一項の規定により著作物を利用する場合における用字又は用語の変更その他の改変で、学校教育の目的上やむを得ないと認められるもの
二  建築物の増築、改築、修繕又は模様替えによる改変
三  特定の電子計算機においては利用し得ないプログラムの著作物を当該電子計算機において利用し得るようにするため、又はプログラムの著作物を電子計算機においてより効果的に利用し得るようにするために必要な改変
四  前三号に掲げるもののほか、著作物の性質並びにその利用の目的及び態様に照らしやむを得ないと認められる改変

 

 

 

個人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

2013年1月15日

「限定の自乗効果」のマーケティング

トヨタ自動車が再び世界首位に返り咲くという。
富士重工も増産体制に入るというし、日本の自動車産業界も少しずつよい方向に向かっているのかもしれない。

トヨタといえば、おもしろいニュースを耳にした。
なんと、トヨタマーケティングジャパンが、トヨタ自動車と人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する重機メーカーが提携して仮想企業「ジオニックトヨタ」を設立したと発表したのである。
もちろん、これはジョーク
トヨタが昨年発売した車種「オーリス」の販売キャンペーンである。

ガンダムに登場するキャラクターを想起させるデザインのシャア専用オーリス」の試作車が好評だったため、年内に商品化する予定だというから、驚きである。
ジオニックトヨタは架空企業ながら、社員を募集し、新たなアイデアや意見を集めるというから、募集するコンサルタント仲間が出てくるかもしれない笑
(架空企業なら私が参加しても、忠実義務違反・善管注意義務違反にはならないかな‥?!?)

それにしても、わが国の消費者は「限定」に弱い。
販売するクルマ自体は「限定」品であることは間違いないが、さらに商品の原作アニメ上の設定が「シャア専用」なのだから、これまた「限定」
いわば、「限定の自乗」になっているのだ。

それにしても「シャア専用」のブランド力は凄まじい。
自社の限定品を「シャア専用」とするだけで、「限定の自乗効果」が発生するからである。

しかし、「シャア専用」「二匹目のどじょう」は、なかなか出てこない。

「アムロ専用ガンダム」

はおろか、

「兜甲児専用マジンガーZ」
「剣鉄也専用グレートマジンガー」
「ひびき洸専用勇者ライディーン」
「本郷猛専用サイクロン号」
「風見志郎専用ハリケーン号」
「モロボシダン専用ウルトラアイ」 

であっても、残念ながら商品のブランド名としては意味がないので、自社製品にこれらの名前をつけても「限定の自乗効果」は働かない。
(本来、どれも、事実上、専用機にもかかわらず…である(´・ω・`)ガッカリ…)

これらのカスタマイズされたメカよりも、量産品をちょいと赤く塗った「シャア専用」のほうが、ファンの心をくすぐり、マーケティング上価値があるというのだから、いやはや、マーケティングとは底が深い
あ? 「浅い」の間違えか(笑)

2013年1月15日