2014年3月のアーカイブ

ヌーボードの中板

最近、よく質問をいただくのが、

「竹永さんの使っているそのホワイトボード。どこで手に入るのですか?」

というご質問です。

ヌーボードの中板のことですね。
こちらで買えます!! 私も時々買いに行きます!!

【お知らせ】NUboardで使用しているボードのB級品の販売を当社特設ショールームで開始しました。微細なキズやヘコミ、反りなどがありますが、実用面では充分お使いいただけると思います。ボードは表と裏の両面が使えるほか、厚さが薄いので持…

ヌーボード / nu boardさんの投稿 2013年9月2日

2014年3月24日

理論政策更新研修:「ストーリーとしての中小企業の競争戦略」

皆さん、こんばんは。
三連休、いかがお過ごしでしょうか。
私は今日、今期最後の理論政策更新研修の講義を担当させていただきました。
参加者実に45名様(@_@) 久しぶりに701セミナールームが一杯でした!

このテーマ。
今年の理論政策更新研修はすべてこのテーマでお話しています。

楠木先生が研究された、マブチ・モーター、デル・コンピュータ、サウスウエスト航空、スターバックスコーヒーに加え、私自身が研究してみた中小企業である

① ダイワハイテックス
② 福島屋
③ 徳武産業
④ 浜野製作所

を加え、これらの成功企業が

「ストーリーとしての競争戦略」

を描いているのかを検証してみました。

いずれの企業も、コンセプト、最終論理(競争優位の3つの源泉)、戦術(戦略の構成要素、打ち手)、中核的構成要素(クリティカル・コア)がはっきりしており、かつ、そこには確固たる「一貫性」が存在します。

楠木理論の優れているのは、

「楽」
「簡単」
「長寿」

の3要素を満たしている点です。

きちんとしたストーリーが描ければ、大きな設備投資などしなくても、きちんとした「持続的利益」を確保できますから、企業は「楽」ができるようになります。
複雑怪奇なシステムや装置が必要なわけでも、重厚長大な社員教育が必要なわけでもありません。経営者がその気になれば、サポーターとしてのコンサルタントくらいいたほうがいいでしょうが、「簡単」に戦略の骨格を創りあげることができます。
この方法は普遍性が高いので、一度やり方を覚えてしまえば、かなり長い間使用できる理論です。そういう意味では「長寿」であることも疑いの余地は少ないでしょう。

もっとも、本当に簡単か…というと、そうはいきませんね。
何せ戦略ですから。
今までの戦略策定法に比べれば、シンプルだし、相対的に簡単だ…というところに留まると思います。

たとえば、コンセプトについてはそれなりの「産みの苦しみ」がついてまわります。

「SP(戦略的立ち位置)」は「金とアイディアの戦略だ」と申し上げましたが、そのアイディアはすぐには降ってきません。

「OC(組織能力)」に至っては、毎日のビジネス的「筋トレ」の賜物ですから、そう簡単には身につくものではありません。「時と人の戦略だ」と申し上げたのはそのためです。

ストーリーの「強さ」についても同様です。
なんとなあく、それっぽおいビジネス・ストーリーを語る方が多いですが、

「それって、本当にビジネスになるの?」
「それって、本当に利益につながるの?」

というストーリーが多すぎますよね。

あまり話の腰を折っては行けないと思いますから、そういう話は適当に頷いて対応することもあるのですが、出資しませんか?という話になったとしても、100%お断りすると思います。

脆弱な(つまり「弱い」)ビジネス・ストーリーしか描けないようならそのビジネスには手を出すべきではないのですよね。本当は。

ビジネスを始めるならば、

1.自分のやろうと思っているビジネスは、持続的利益獲得のための3つの源泉(コスト優位、高付加価値化、独占)のいずれかに該当するのか(有り体に言えば、儲かるのか?)
2.その源泉を実現するための、コンセプトはしっかりと語れるか(誰のために、何を、どう提供するのか。有り体にいえば、ドメインが描けるのか?)
3.そのための戦術(SPとOC)が多数存在するのか(「ないんですよ。でもとりあえず頑張ります」は戦略ではないです)
4.コンセクと、源泉、SP、OCをつないで、蓋然性が高く(強くて)、各種打ち手(戦術)の間がきめ細かく影響を及ぼし合うようになっていて(太くて)、めくるめく展開が期待できるのか(長い)(要するに、強さと太さと長さを兼ね備えた戦略になっているのか)
5.その中に、「うちの会社の目玉」たる「中核的構成要素」があるのか

は、セルフ・チェックするべきだと思います。

5はなくても、せめて、1〜3,できれば、1〜4は揃っていないと、儲かりませんよね。

「今はお客がいるから大丈夫」

という方も要注意。

これって、ストーリーになっていないということの裏返しです。

大切なのは、

「持続的に顧客を獲得できるしくみをストーリーとして持っているか」

という点です。

うちの会社が、動画と書籍に力を入れ、それを説明会につなげているのも、私が、ビジネス雑談サロンとFacebook、YouTubeを組み合わせて、プロモーションならびに商品開発活動をしているのも、

「長い長い思考と試行」

の末にできあがったストーリーあってのものであり、個別に行うだけでは、おそらくは、どの打ち手(戦術)も、

「単なる徒労」

で終わってしまうでしょう。

「いやあ、御社と同じ、◯◯をやってみたんだけどね、うちじゃあ長続きしなかった」

という超お決まりの事後報告をお聞きするのは目に見えています。

コンセプトづくり、SP探し、OCづくり、因果論理の組み立て(特に「強さ」)を避けて、やみくもに

「頑張る」

をやってはいけないわけです。

「思考と試行の繰り返し」

しかありませんよね。

私は、これからも、

「ストーリーは描けないけど頑張ります」

じゃあなくて、

「うまいストーリーを作って、「楽」をする方法を考えます」

という方と情報交換したいものです。

考えることから、逃げちゃダメなんですよね(^^)

2014年3月22日

スナップ化するビジネス動画

その昔。

写真を撮るというのは一大イベントだったはずです。
西郷隆盛(ご本人じゃないそうですね、あの写真は)、坂本龍馬、土方歳三の時代。
息を止めて数十秒。無酸素運動笑

そこまで古くなくても、私の子供の時分には、写真はまだまだ非日常の存在でした。
小学校入学までの写真の枚数、残っているのは200枚はないですよね。
それでも私は長男だから多いほうか笑 弟はもっと少ないかもしれません。

それがデジカメの時代になって、一気に写真はルーティンなもの、まるで、メモのような存在に変わりました。
今や私にとってデジカメは、打ち合わせのホワイトボードを議事録替わりに記録するための不可欠な道具になっています。

では、動画はどうでしょうか。
SONYがHandycamを出して以来、20年以上たち、ずいぶんと一般的な行為にはなってきました。

それでも。
まだまだ、動画は非日常的な存在ですよね。

「動画=運動会」

という構図は今も崩れていません。
何しろ、今もメーカーのCMがそうなっていますからね(笑)。

一方、ご存知のかたも多いと思いますが、私はかなり日常的に動画を使っています。
主要目的は、自らの

「講義」

の記録・発信です。

また、クライアント企業・パートナー企業・ファン企業の

「企業紹介」
「商品紹介」

の記録・発信にも活用しています。

実に便利です。

「簡単ですよ。やってみませんか」

といろいろな方にお声はおかけするものの、やはり、

「動画はハードルが高いです」
「噛まずにしゃべるのは難しいです」

とおっしゃる方が多い。

長年、コンサルタントとして、インストラクターとして、人前で話をしてきた私の

「経験と能力」

のなせる技だと思われる方が多いのです。

確かに、

「講義」

について、それも、いつもしゃべっているような、

「持ちネタ」

の場合には、

「経験と能力」

がものをいうと思います。
いつもしゃべっていることであれば、カメラの前でもスラスラと出てくる…
たしかにそうです。

でも、

クライアント企業・パートナー企業・ファン企業の

「企業紹介」
「商品紹介」

の場合にはそうはいきません。

その会社その会社の独自の用語、表現がありますし、商品の特徴もカタログのとおりにお話しなければいけないことがほとんどです。
私の勝手な解釈や、勝手に噛み砕いた表現は、

「NG」

となる場合が多いのです。

今までだったら、ここで、

「丹念な事前準備」

が必要になります。

シナリオを書いて、遂行して、暗記して、練習して、また覚えて、リハーサルして…

かりに10分のビデオを作るのに、上記の流れで事前準備していったら、偉い時間がかかります…

ここで、「時間創造」について考えなければならないわけです。
1本のビデオを作る時間も、従来の5分の1,10分の1に短縮する方法があるはずです。
業務の時間を十分に短縮できれば、「まとまった時間」を創ることができるわけです。

では、どんな方法か。
それをお話してみたいと思います。

 

1.シナリオを書く
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講義であれ、企業・商品紹介であれ、原則として私はまずはシナリオを書きます。
持ちネタであれば、なくてもできるのですが、講義でも新ネタの場合には、シナリオを書いてしまったほうが早いのです。

「シナリオを書いたって、その通りしゃべれない」

と反論するのはちょっと待って下さいm(_ _)m ノウハウがありますので。

なんとなく頭に内容があって、そのまま撮影を始めると、やっぱり、噛んじゃうんですよ。
で、何度も撮り直し。編集はもちろん可能ですが、あまりに頻繁に画面が変わる(編集する)と、

「あ、この人、素人だな。この分野については…」

とわかっちゃいますから、やはり、

「長回し」

で撮ったほうがよいのです。

ですから、

「完全原稿」

があったほうがよい。
ここだけは、

「急がばまわれ」

で、書いちゃったほうがよいのです。
最終的には、そのほうが「時間創造」につながるのです。

一から書いても良いのですが、私の場合は、2つの方法を併用しています。

① 自分のブログ、Twitter、Facebookでの投稿を現行の素材として使う
② iPhone、iPad、Macの音声入力システム(Siri)を使って書く

という2点です。

①については、最初から話したい内容、話しやすい内容が、自分自身の言葉で書かれていますから、そのまま、

「話し言葉」

にしやすいのです。

さらに、キーボードを使って書くのではなく、②の方法で書くと、これまた、自分が話しやすい言葉で書くことができます。

①②を併用すると、案外、短時間で、10分程度の原稿を書き上げることができます。
空欄や改行をたくさん使っても、A4判で3〜4枚くらいに収まるはずです。

さて。
では、これをどうやって、噛まずにしゃべるか…
こいつを使います笑

 

2.簡易プロンプターシステムを利用する
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皆さんは、プロンプターという装置をご存知でしょうか。
プロンプターとは、スピーチや放送などで,演者のために原稿を表示する装置のことです。
ハーフミラーを使って、ビデオカメラや聴衆の方向に、スピーチの原稿が浮かび上がるように表示するというシステムです。
父親のほうのブッシュ大統領だったでしょうか。講演の時にプロンプターを導入し、素晴らしい講演を行い、大きな話題になったものです。
テレビ局のアナウンサーの方々の多くは、このしくみを使っています。
だから、皆さん、「初見」のニュース原稿を、ほぼ噛まずに読み上げることができるわけです。

今や、このプロンプターは、ページワン(株式会社ページワン)という会社で格安で販売されています。
ハードはおよそ5万円、iPadを映像機器として使うシステムです。
しかも、ソフト(原稿をiPadにゆっくりと流し続けるソフト)は、ページワンが無料で提供してくれています。「プロンプターDuo」というアプリで、App Storeで誰でも入手できます。

(このウォールに出てくる企業やアプリのページは後で補足としてつけておきますね。)

もちろん、5万円出してハードを購入して、完全なプロンプターシステムを作ってもいいのですが、私は、アプリだけを利用させていただいています。
自分の映像を撮るカメラの直下にiPadを立てかけ、そこにシナリオ原稿をゆっくりと大きな文字で流す…当然、プロンプターDuoを使って流すわけですが…これで概ね間に合います。
ちょっとだけ視線が下向きになりますが、まあ、そこはご愛嬌笑
気になる方は、5万円投資してください。完全なカメラ目線が実現します。

このプロンプターDuoは実に優れた「カンニングペーパー」でして、

① ワープロで作った原稿を気軽にコピペできる
② 原稿修正も、プロンプターDuo上で簡単にできる
③ 反転文字(ハーフミラーを使う場合)、通常文字の切り替えが可能である
④ 文字の流れる速度を10段階で調整できる(私も場合は3か4を使うことが多いです)

といった、実に、かゆいところに手が届く神アプリなのです。

 

3.撮影機材を並べる
ーーーーーーーーーー

私の場合、カメラにはiPhoneを使うことが多いです。自分から腕の長さ(測ったことないですが70センチくらいでしょうか)くらいのところに設置すると、ちょうど、バストアップになります。
以前は専用の外付けマイクを使っていたのですが、音声レベルの調整などはiPhoneではやりにくいので、結局のところ、iPhoneの内蔵マイクにお任せ!という状態に行き着きました。荷物も減って一挙両得です。

iPhoneには、三脚取り付け穴がありませんので、 glifというアダプターをつけています。
このアダプター、雑サロではよくご紹介しているのですが、まあ、すごいアダプターです。
極めてシンプルな構造ながら、iPhoneをがっちりバインドし、三脚が取り付けできるようにしてくれます。
glifは単体でも使えます。iPhoneを縦置きでも、横置きでも立てかけることができるので、写真や動画の視聴には持ってこいの台となってくれます。
小さいので、ペンケースや財布の中に忍ばせておくことも可能。キーホルダーに取り付けておくとか、ストラップにぶら下げておくということもできるでしょうね。

卓上三脚にはいろいろなものがありますが、私はがっちりタイプが好きなので、マンフロットの卓上三脚を並行輸入で購入し、愛用しています。
初期の頃愛用していたグニャグニャ曲がる三脚は半年で折れてしまい、パス。ゴリラポッドも大きすぎるので、使っていません。
私の使っている三脚の型番は、後で自己レスします。

さて、これで、カメラが設置できますね。

「iPhoneーglifー卓上三脚。外部マイクなし」

という状態が出来上がりますね。

つぎに、「カンニングペーパー」にあたる簡易プロンプターをカメラの直前・直下に設置します。あ、要するに、iPadですね笑
iPadを立てかける際にも何らかの台座が必要になります。
純正のカバー(通称:風呂のフタ)の場合、横置きの設置しかできませんし。
私は縦置きにしたいので、アイパッド用のイーゼルを使っています。アルミダイキャスト。これは買ってから2年。ずっと愛用しています。
最近は安くなりましたね。型番とアマゾンでのページを後でレスしておきます。

「iPhoneーglifー卓上三脚。外部マイクなし、その直下に、イーゼルに乗ったiPad」

という状態が完成します。

 

4.リハーサルはお好みで
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さて。ここまでできちゃうと後は撮影に入っていいわけです。

自分で作った原稿なので、ノンリハでもいいかもしれません。
私の場合、特に顧客に納品するビデオの場合、1〜2回リハーサルしてから、本番にしています。
自分自身でYouTubeに載せることだけを前提としている場合、いきなり、本番に入って、時間短縮を狙うことも多いです。

プロンプターDuoに流れる原稿の通りに読めばいいわけです。暗記するという手間はありません笑
もはや、「高度なトレーニング」など不要ですからね笑

 

5.編集はiMovieで
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さて。
後は編集ですが、一番簡単なのは、iPhoneにiMovieというアプリを入れておいて、その場で編集してしまうという方法です。
10分ビデオであれば、まあ、5〜15分もあれば、編集できてしまいます。テロップをどれくらい入れるか、編集箇所がどれくらいあるかにもよりますが、とにかう思った以上に簡単に編集できてしまいます。

私の場合は、最近は、Macで編集する機会が増えました。
iMovieに大量の動画を入れておくと、iPhoneの容量を圧迫してしまいますし、高度なテロップ処理や画面処理をしたければ、やはり、Mac版iMovieのほうが自由自在に編集できるからです。
データも外付けのハードディスクに移動しやすいですしね。
以前は、このMac版iMovieは使い勝手が悪く、敬遠していたのですが、評判のいい、iOS版のiMovieにインターフェースが近づき、実によくなりました。
本当に重宝しています。

さて、iPhoneやiPadで撮影した動画や写真をMacに送るときの方法ですが、いろいろな方法があります。
代表的なのは、次の2つです。

① Macのデフォルト・アプリである「イメージ・スキャナー」を使って取り込む。ケーブルで、MacとiPhoneまたはiPadを接続し、このアプリを立ち上げれば簡単に取り込めます。
② Photosyncというアプリを使って取り込む。相当速いです! 無線で取り込める点もすばらしい。

どちらでもいいわけです。私も併用しています。

 

6.スライド等の取り込み
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自分のスピーチだけではなく、写真やスライド、PDF化したパンフレット等もiMovieで挿入することができます。
まずは、取り込みたいデータを「写真」にしちゃいましょう。つまり、jpg等にしてしまえばよいわけです。

PowerPointやKeynoteをお使いの方は、予め、お作りになったスライドを写真(jpg)として保存しておきましょう。
PowerPointやKeynoteにはこの機能がついています。

PDFの場合には、AcrobatなどのPDF編集アプリで同様に、PDFファイルをjpgファイルとして保存しておきます。
ページごとに1枚のjpgにしてくれます。

写真にさえ、なっていれば、iOS版であれ、Mac版であれ、iMovieさえあれば、取り込みは自由にできます。
特に、Mac版iMovieであれば、「ピクチャー・イン・ピクチャー」機能を使って、自分の絵の左上などに、ふわっとスライドを掲示することもできます。
放送大学顔負けの絵が簡単に作れちゃうわけですね。

 

7.動画のアウトプット
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iMovieで作成した動画は、書き出すこともできますし、YouTubeへの投稿、Facebookへの投稿も自由自在。
その場で数分でできてしまいます。

 

 

さてさて。
長々とお話してきましたが、このしくみ。
実にシンプルなんです。

ハードとしては、iPhone、iPadの他に、

1.glif iPhone用の三脚アダプター  約3,000円
2.卓上三脚             約3,000円
3.iPad用イーゼル          約1,000円    小計 約7,000円

これしか必要ありません。
(ただし、ページワン製のプロンプター本体を購入すればさらに5万円かかります笑。)

ソフト、つまり、アプリはというと、PowerPointやKeynote、AdobeAcrobatはすでに持っていると仮定すれば、

1.プロンプターDuo  無料
2.iMovie(iOS版)  最高450円(無料の場合もあり)
3.iMovie(Mac版) 1,500円
4.Photosync(iOS版) 230円
5.Photosync(Mac版) 無料             小計 約2,300円

となります。

ハード、ソフト合わせても                合計 約10,000円

で上がっちゃいます。
時間的にはどれくらいかかるものでしょうか。
10分の講義動画を作る場合で考えてみましょう。
頭のなかに話そうと思っている内容は大体まとまっている、つまり、ネタはあるという状態からスタートしてみましょう。
1.シナリオ作り 音声入力と自分の過去原稿(Facebookへの投稿等を再利用)で作成    1時間
2.プロンプター準備  原稿をプロンプターDuoに落とし込みます             10分
3.撮影機材を並べる                                  10分
4.リハーサル  2回やったとして、現行の直しが発生してそれも直したとして       30分
5.iMovieでの編集  ある程度テロップを入れたりすると過程して             20分
6.静止画の取り込み  PowerPointやその他写真数枚の取り込みの時間を考慮       10分
7.最終チェック    仮に修正が入ったとしてその修正時間も考慮            10分
8.動画のアップロード   YouTubeに上げたとして                   10分     合計 2時間40分
と、いったところです。
概ね3時間。いわゆる半日仕事ですね。
ただし、これはかなり修正などが入った場合や手間のかかる場合ですからね。
10分モノではなく、5分モノ、3分モノであれば、また、編集が簡単であれば、1時間から1時間30分くらいで終わってしまう作業だと思います。
私が今日ご紹介した方法は、従来ならとてつもない時間とお金がかかった

「動画による講義収録」

という作業を、

「日常的に」
「量産しうる」

可能性があるということを示してます。

けっして、私の

「経験と特殊能力」

によるものではないのです。

何年もかけて地道に努力してきた人間だけが、講義動画を残せる時代ではすでになくなったのですよ。

「がんばって、トレーニングしてください。5年後には、人前で堂々と講演できるようになりますから」

これは嘘じゃあありません。ライブでは、プロンプターを使って…という環境はまだまだ整っていませんからね。

でも、動画収録について言えば、たくさんの

「抜け道」

があるということです。

「トレーニング? いらないですよ。収録なんですから。明日からでも私と同じ方法で撮ってみてください」

こうなるわけです。
あ、ヘタしたら、私は数年後に失職している可能性があるということですよね、差別化にならないわけですから(そうならないように、いろいろイノベーションしなければならないんですが)。
そうそう。
最近、私がこだわっている、例の「楽」「簡単」「長寿」という3つの要素で考えてみましょうか。
「楽」ができて(効果)、『簡単」で(手法)、「長寿」である(普遍性)方法は、試す価値があるという考え方です。

「楽」
楽ですよ。ライブの講義は毎回やらなければなりませんが、一旦アップしたYouTube動画は私の分身として365日24時間働いてくれます。

「簡単」
簡単ですよ。専門のスタジオも巨大な設備も不要。やろうと思ったら今から2時間40分以内に作業は終了します。

「長寿」
プロンプターのアプリだけは「特殊なアプリ」ですからね。これだけは更新されなくなると怖い! ただ、そうなれば代替品がでてくるかなと思っています。また、プロンプターは絶対的なものではありません。PowerPointのアニメーションを使ったって、似たようなことはできますよね。
後のしくみはかなり長持ちするでしょう。iMovieやYouTubeが突然世の中から姿を消すとは考えにくいですよね。

 

というわけで、今や動画による情報発信は、

「スナップ」

のようなものになりつつあります。
短時間で作業が終わりますから、他の業務に振り向ける「時間創造」効果もばっちり期待できます。

やるか、やらないか。
これかもちろん、皆さん自身が意思決定スべきことです。

ただ、ライバルがこぞってそれを初めて、自身だけが

「競争劣位」

に陥らないよう。それだけはご注意ください。
競争環境とは相対的なものですので。

【補足】

1.ページワンのプロンプターについて

講義であれ、プロモーションビデオであれ、噛まずにしゃべるのはけっこうしんどいものです。
ここで役に立つのが、原稿読み上げシステムであるプロンプタです。昔は数百万円したのですが、今はiPadを使って数万円でシステムを組めます。私はケチなので、さらに安く、無料のプロンプタアプリに原稿を流し込んで、カメラの前にiPadを立てて、しゃべっています。このアプリを無料で提供しているページワンさんに感謝!

http://www.pageone.co.jp/prompter/duo/software.html

2.glifについて

ちょっと値段は張りますが、iPhoneの三脚台座として圧倒的におしゃれで便利なのがこちら、グリフです。まずは、iPhone5、5s用。http://www.amazon.co.jp/Studio-Neat-iPhone5-iPhone5S%E7%94%A8%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88%EF%BC%86%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89%E3%80%8Cglif-iPhone5%E3%80%8D/dp/B00AAKERD6/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1394582082&sr=8-1&keywords=glif

グリフにはiPhone4s用もあり、まだ販売されています。
こちらも私は所有しており、ほんっとうに重宝しました。http://www.amazon.co.jp/Studio-Neat-iPhone4-4S%E7%94%A8%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88%EF%BC%86%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89%E3%80%8Cglif-iPhone4S%E3%80%8D/dp/B006J13JRA/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1394582082&sr=8-3&keywords=glif

3.Manfrottoの卓上三脚

小さくても頑丈。自由雲台もしっかりして、実に堅牢。

http://www.secondpicture.com/blog/table_top_tripod_manfrotto_709b.html

4.iPad用イーゼル

iPadをカメラとして、または、簡易プロンプタとしてカメラの直下に置く場合に、このイーゼルがあると便利です。類似品は他にもありますが、アルミ製のものは頑丈で長持ちします。
http://www.amazon.co.jp/39s-IPGTST-SL-%E3%80%9039s%E3%80%91Galaxy-TAB-iPad%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89/dp/B004P6RLHU/ref=pd_sim_sbs_computers_1?ie=UTF8&refRID=1M13T9THPXWSMV20TAR8

5.イメージスキャナー

iPhone、iPadで撮影した写真や動画をMacに送るためにはいくつかの方法があります。もっともオーソドックスなのは、Macのディフォルト・アプリである「イメージキャプチャ」を立ち上げ、その上で、ケーブルでMacとiPhoneまたはiPadを接続します。そうすると、イメージキャプチャのほうに、iPhoneまたはiPadのカメラロールに保存されている写真・動画の一覧表が出てきますので、必要なものをクリックして選択し(全部選択することもできます)、送ることができます。よほど長い動画でなければほぼ数秒から数分で送ることができます。
http://gakublo.com/archives/5050

6.Photosync

iPhone、iPad、Macの三者間の写真の送受信で圧倒的に速くて便利なのは、Photosyncというアプリです。写真の転送でも分量が多くなるとメールやメッセージで送るのはちょっと時間がかかります。クラウドを使ってもいいのですが、Photosyncのほうが速いです。動画の場合には圧倒的に差がつきます。http://koala-it-travel.com/2012-02-08/blog1002

7.スライドの写真化

PowerPointのスライドは1枚1枚別個のJPG映像として保存できます。Macの場合、これにより、自分の講義動画を撮る際には、JPG化したスライドを「写真」として扱い、iMovieに挿入することが可能になります。昨日デモしたのは、Mac版PowerPointでしたが、同じことはもちろんWindows版PowerPointでもできます。
http://www.ppt119.com/lesson/save/imagefile.html

2014年3月13日

「時間創造コンサルティング」の必要性

皆さん、こんにちは。
本日は今年2回目の昼のビジネス雑談サロン(通算117回目)を開催。
その後、メンバーのお一人と商談。
私としては珍しいセミナーの企画についてのアプローチをいただきました。

セミナーのプログラム・コンテンツをいろいろお話させていただいたのですが、

「すごいですね。こういった楽しいコンテンツはどうやって生まれてくるんですか」

というご質問をいただきました。

答えは1つ。

「これはもう震災を契機に私自身が食わず嫌いだったSNSの世界に足を踏み入れたことが最大の契機になりました。今日で通算117回目になるビジネス雑談サロンで学んだことが本当に大きいですよ」

これに尽きます。

基礎法学の用語に、

「元物と果実」

という用語があります。

「元物」とは、法律でいう果実(収益物)を生み出すもとになるもののことで、たとえば、牛乳を産出する乳牛、地代を生む土地などが該当します。

「果物」とは、ある物(元物)から産出される収益物のことで、穀物・羊毛・牛乳などの天然果実と、利息・地代・家賃などの法定果実とがあります。

民法89条だったかな。条文もありましたよね。

で。
私にとっては、SNSの世界そのものがいわば「間接的元物」となっており、「ビジネス雑談サロン」や「名著を読む会」あるいは「Gの会」などのオフ会が「直接的元物」になっています。

これらの「間接的元物」「直接的元物」から、「果実」としての

「コンサルティング・コンテンツ」
「セミナー・研修・講演のコンテンツ」
「新たなプレゼンテーション手法」

が生まれてくるのです。

回数的に一番たくさん参加している(主催者ですし、当たり前ですが)、「ビジネス雑談サロン」から、どれだけのコンテンツが生まれたのか計り知れません。
また、中小企業診断士としての直接的な知識や情報を与えてくれたのは「名著を読む会」でした。毎月第三日曜日に学んだ事項の質量は実に膨大なものになります。
「Gの会」では、「これから試してみたいプレゼンテーション」をいろいろと試させていただきました。動画や音声、Businessの現場ではそぐわないくらいの大胆なスライドの構成などは、すべてこの会のおかげで経験できたものばかりです。

主催者やメンバーの皆様には、この場を借りて本当に御礼申し上げたいと思います。

さてさて。
そんなこの2年半の間に、それらの会を通じて、私自身が学んだことは、なんといっても、

「時間創造」

の重要性でした。

ただでさえ忙しいビジネス・パーソンに、

「チェンジ・マネジメント! 変わりましょう!!」

というのは簡単です。

私を含め、たいていのコンサルタントは、

「変革の重要性」

を熱く語りますからね。

その必要性、効果、メリット、リスク… 丁寧に話してくれるはずです。
そればかりは、さまざまな方法論を話してくれるに違いありません。

しかし。

「それでも、変革できません」
「わかっちゃいるんですけど、変われないんです」

というクライアントが後を絶たない。

研修や講演、セミナーで感銘を受けてくださったにも拘らず、その後、お会いしてみると、

「元の木阿弥」

に戻ってしまう方がほとんどです。

なぜ、こうなってしまうのでしょうか。

最近になって、ようやく私も理由がわかってきました。
要するに、

「変革のために一番大切なもの」

の存在が抜けてしまっているのですよ。

意思? 努力? 人材? 能力? やる気? ノウハウ? お金??

いやいや。
違いますよ。

それは、

「時間」

なのです。

「新しいものを試す時間がない」
「新しいシステムを導入する時間がない」
「新しいものにトライする時間がない」

その連続なのです。

先日、こういう会社に出会いました。
その会社では、今までに私の前に、

「10人の業務改善・組織改革のコンサルタント」

に入ってもらって、いろいろなことを学んでいました。
大変有意義な研修や講義が続いたそうです。会議でもさまざまな有益なアドバイスを受けたそうです。

でも、何一つ、組織として導入できたことがないというのです!!

「学びはしたが、実践はできなかった」

わけです。
理由を伺うと、

「いろいろ学んだが、忙しくて試す時間がない」

とのことでした。

「で、私にどうしろというのでしょうか?」

と伺うと、ご担当の部長さんは、

「そこで、竹永さん独自のマネジメント・ノウハウをを私達に教えていただきたい」

とおっしゃるのです。

申し訳ないのですが、丁寧にお断りし、そのかわり、こう付け加えました。

「それじゃあ同じことの繰り返しですよ。私が11人目のコンサルタントになるだけです。御社がやるべきことは、今までの10人のコンサルタントに教わった内容で、有益だ・有意義だと思うことを、咀嚼し、組織として導入し、文化(組織文化)として定着していくことです。私の独自理論など不要。ですから、今まで学んだことを実践のためのお手伝いをさせていただくというお話ならば、お受けします」

構成員がただ頭でっかちになるだけでは、組織は成長しません。
陳腐な言葉になりますが、

「実践すること」

が大切なのです。

「そんなことはわかっているよ」

ですよね。これじゃあ、精神論。

「どうしたら、実践できるのか」

を根幹から考える必要がありますよね。

組織によって、企業によって、正解は異なるかもしれませんが、私がまず疑ってかかるのが、前述した

「時間」

の問題です。

「変革のための時間がしっかりと確保できているか?」

を問いかけるのです。

ドラッカーの言葉にこんなのがありますよね。

「成果をあげるべき者の仕事の大奥は、たとえごくわずかの成果をあげるためだけであっても、まとまった時間を必要とする。最小単位以下の時間では、全く無意味である。何も達成できず、やり直さなければならなくなるだけである」

私はこの言葉にこそ、真理が含まれています。

企業のマネジャーが、部下に対して最初に行わなければならないのは、

「部下のために『まとまった時間』を与える努力」

ではないかと思います。

時間はたいていのことを解決してくれます。

企画書の作成も、後輩の育成も、仕事のマニュアル化も、売上げアップのための営業活動も、新規事業の立ち上げも…

大抵の場合、

「(まとまった)時間」

が、解決してくれます。

そりゃあ、すぐれたアイディアのひらめきや、たくさんのお金が必要な場合もあるかもしれませんが、それとて、ある程度時間があれば、なんとかなる場合が出てきます。

「酒は百薬の長」

といいますが、ビジネスにおいては、

「時は百薬の長」

なのです。

企業の経営資源というと、一般には、

「人、モノ、金、情報」

等を上げる方が多いのですが、

「時(トキ)」

が入っていてもいいはずです。というよりも、本来はそれらの筆頭に入っているべきです。

「時、人、モノ、金、情報」

こそが5大要素なのかもしれません。

「時間など創造できるか!」

と反論する方もいらっしゃるでしょう。

でも、ドラえもんは土地だけは作ることができないといっていましたが、私達人間は、時間を造ることができるのです。
それも、重厚長大なしくみを導入したり、長期的な教育訓練を受けることなく、造ることができるのです(本当)。
それは、クラウドやSNSといったITの力を借りたり、ちょっとした工夫をするだけで、仕事によっては、所要時間を50分の1とか100分の1にすることができるのです(本当)。

「え? そういう方法があるの」
「あるよ。しかも、無料だし」

こういう経験は誰しもがあるでしょう。

今日昼のビジネス雑談サロンで、話題になったのは、企業の記帳代行サービスを事実上不要にするサービス、たとえば、

「マネーフォワード」

のような革新的なサービスの存在はその典型でしょう。
ご存じない方はググってみてください。家計簿から確定申告まで…世界が一変するサービスですよね。
今まで何十時間もかかっていた作業時間が事実上ゼロになるサービスです。
いやあ、驚きですね。

世の中には、こういうサービスが山のようにあるのです。
ところが、そのことに、多くの方は気づいていない、または、気づくための方法を知らない。

今や、

「そういうものが世の中にある事自体を知らない」

ということが、いかにもったないことか、そして、競争上不利なことか、を認識すべき時代だと思います(他社が知っていれば、自社は相対的に、「競争劣位」になりますからね。「うちには関係ない」というのは簡単ですが、それはすなわち「あなたの会社の取り分が小さくなる」ことを示しているわけです)。

そのものの存在自体が判明すれば(「存在定理」)、後は自由に調べることができるようになります。
似たサービスや、それよりも、優れたシステムを探し出したり、場合によっては、作り上げたりすることはそれほど難しいことではありません。

しかし、

「そういうものが世の中にある事自体を知らない」

場合には、手の打ちようがないわけです。
他社がこぞって採用し、コストダウンを実現しているのを知らずに、自社がいつの間にか、業界最下位に転落し、「詰み」状態になっていた…こういう最悪のシナリオもありうるということです。

以前にも、ブログやウォールに書いたとおり、

「楽」「簡単」「長寿」

の3要件に該当する方法に聡くなることは、企業経営やマネジメントにおいて、今後、最重要事項となるのではないでしょうか。

ここで大切なのは、

「現時点で、「楽」「簡単」「長寿」な方法を知っていること」

ではなく、

「今後、長きにわたり、「楽」「簡単」「長寿」な方法を持続的に見つけ続けること」

です。

そのための方法を知っているかどうか、ここが勝負の分かれ目になると思います。

今後、あらゆる場面において、私はこの方法論についてお話していきたいと思います。

いわば、

「時間創造のコンサルティング」

です。
最近、どの会社に伺っても、この話をする時間が多くなりました。
場合によっては、丸二日間以上、この話をすることもあります(会議、研修、ミーティング等)。
ビジネス雑談サロンでも、これについては、何度も話している内容ですね。

繰り返しになりますが、マネジメントは、

「はじめに時間ありき」

です。

時間があれば、組織は変革のためのさまざまな試みをすることができるようになります。
企業は、時間創造にこそ、注力すべきなのです。
山のような材料が、この世には満ち溢れているのです(本当)。

追伸

今日で震災から丸三年。
あらためて、震災で亡くなられた方々に、哀悼の意を表し、同時に、愛するご家族を失った皆様にお悔やみを申し上げます。
行方のわからない方々のご家族をはじめ、被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。

2014年3月11日

最強のセルフ・ブランド・マネジメント

セルフ・ブランド・マネジメントについては、これまでも私のウォールで度々取り上げてきたテーマです。

しかし、しばらく、まとまった時間をとっていなかったこともあり、ビジネス雑談サロンで取り上げてみました。

SNS黎明期においては、

「いかに自分をかっこよく見せるか」
「いかに自分を美しく見せるか」

に主眼が置かれていたのではないかという意見が散見されました(「カッコつけ問題」とでも呼びましょう笑)。
私も同感。

私自身、初期の頃のウォールは、かなり

「ええかっこしい」

だったと思います。

一応、Facebookは、

「ビジネスの道具」

として使おうと心に決めて(つまり、方針は決まっていたつもりでした)のスタートでしたので、

「あまり、ビジネス上見せたくない自分」

は晒さないように注意していました。

この間、Google+がスタートし、競争が激化すると、Facebookも新機能を次々と加えていきます。

代表的なのが、

「リスト」

という機能。

「高校時代の友人」
「大学時代の友人」
「親しい友人」
「ビジネス上の友人」

といったカテゴリーで「リスト」を作成し、友達を割り振っていくことが可能になりました。

複数のカテゴリーに重複するような友人の場合…たとえば、Aさんという友人が、高校時代の友人で、かつ、親しい友人であれば、

「高校時代の友人」
「親しい友人」

の両方に登録しておくことができるようになりました。

この機能はビジネス、プライベート両方でFacebookを使う者にとってはとてもありがたいものでした。

まじめなビジネス・ネタを、高校時代の友人に冷やかされたくない場合には、

「ビジネス上の友人」

だけに見えるように投稿し、高校時代の馬鹿話は、

「高校時代の友人」
「親しい友人」

にだけ見えるように投稿することができるようになったからです。

最初は、

「ビジネス上の友人」

だったBさんとのやりとりが盛んになれば、Bさんを

「親しい友人」

にも登録すれば、Bさんにも、高校時代の馬鹿話を見ていただくことができるようになりました。

つまり、

「見せたい情報を見せたい人にだけ届けること」

が理論上、誰にでも可能になったわけです。

先ほどの

「カッコつけ問題」

の解消にもつながります。

「Cさんには今までシビアなビジネスの話ばかりをしてきたけれど、もう少し、自分のプライベートな部分も知ってほしいな」

となれば、Cさんも、

「親しい友人」

に加えればよいわけです。

もちろん、友人の数やリストの数が増えれば、管理コスト(手間暇)がかかることは間違いありませんが、Facebookをセルフ・ブランド・マネジメントの武器として使っていきたいと考えている方にとっては、かなりの微調整ができるようになったわけです。

一昨日の雑サロでは、

「自己のリブランディング」

がテーマの1つになりましたが、上記のような方法をとれば、

「いっせのせ!」

でリブランディングしなくても、砂時計の砂が落ちるように、少しずつ(友達ごとに個別に)、リブランディングを果たしていくこともできるかもしれないのです。

同様の機能はGoogle+を始めとする他のSNSにおいても一般化しつつあるのかもしれませんが、利用者としては大歓迎ですね。

ただ、

「素の自分をSNS上に公開すること」

には、抵抗を感じている方も多いと思います。

組織に所属されている方、あるいは、最近まで組織に所属していた方にとっては、

「◯◯(組織名)のD(個人名)」

という固定観念ができあがっているために、そうそう簡単に

「自己開示」

することができないわけです。

一般に、コーチングやカウンセリングにおける

「自己開示」

とは、コーチやカウンセラーに対する自己開示を指すのかもしれませんが(間違っていたらすみません)、ここでいう自己開示とは、

「(自分に対する)自己開示」

を示します。

なかなか、

「素の自分」

を自分自身が認識することができないということです。

ところで。
先日の雑サロの中では、

「自分自身のストーリーを語ること」

がセルフ・ブランド・マネジメントの基本路線になるのではないか、という意見が出ました。
これについても私は同感です。

以前に、出版社の編集担当の方と話していたときに、

「誰でも一冊は本を書ける。自分自身の話なら書けるんですよ」

という話になったことがあります。

あるいは、この半年くらいずっと研究中の、楠木建教授の

『ストーリーとしての競争戦略』

によれば、

「成功している企業にはそれなりのストーリーがある」

わけであり、だとすれば、

「魅力的な人物にはそれなりのストーリーがある」

ことにもなると思うわけです。

しかし、ここでネックになるのが、

「自分自身のストーリーを描いてみたいが、どう描いていいかわからない」

という問題です。

多くの方がここで二の足を踏んでしまうわけですね。

ところが、これは、実は、前述した

「(自分自身への)自己開示」

の問題と、ほぼ同義ではないでしょうか。

自分自身の魅力を、恥ずかしがらずに、客観的に、肯定的に、認識することができれば、自ずと、筆は走りだすはずです。

それを読み、共感を覚えてくださった方が、書き手(自分)のファンとなってくれれば、それが、セルフ・ブランド・マネジメントの始まりといえるのではないかと思います。

だからこそ、「(自分自身への)自己開示」は避けては通れない通過点なのでしょうね。

さて。
自己開示の方法ですが、私はいろいろあると思います。

専門のコーチ、カウンセラー、プロデューサーを雇い入れるというのも一つでしょう。あるいは、ワークショップやセミナーに参加するのもいいかもしれません。

しかし、私は元来

「ケチ」

なので、できるだけ、人に頼らずに、自分でできることを考える主義です笑

私ならどうするだろうか…

想いを巡らすと、

「ああ、ここはやはり、他己評価方式かな」

と思いました。

「他己評価」

という手法は、あまり馴染みがないと思いますが、

「他己紹介」

なら、皆さんもご存知でしょう。

そうです、そうです。
自己紹介ではなく、他のメンバーをお互いに紹介しあうという紹介方式ですよね。

その他己紹介の拡張版です。

やり方は簡単!

自らの職場の上司・同僚・後輩・関係者、あ、前職がある方は前職の関係者も含みます…に、一斉に、アンケートを送るのです。
もちろん、丁寧な依頼文が必要ですが m(__)m

アンケート項目はいろいろ考えられますが、

「私という人間はどう感じていたか。率直に教えてほしい」
「私自身、案外、自分の良さに気付けずにいる。新しい仕事をするにあたって、何かアドバイスをいただきたい」

といった感じになると思います。

ただ、印象を書いていただくよりは、それを感じたのはどんな時か、を尋ねたほうが、後でそのアンケートを読んで、自信がわいてくると思います。

「竹永さんは、ご自分では気づいていないと思いますが、◯◯◯な感じな方だと思います。それは、3年前に、クライアントから☓☓☓という要求が来た時に強く感じました。あの時、他のマネジャーは皆さん、対応は無理だと口をそろえて反対したのに、竹永さんだけは…」

印象の根拠・契機となった事実を知ることができたほうが、ずっと有意義ですよね。
かりに、それが書いてなかったとしたら、

「ねえ、Eさん、どうして、私が◯◯◯な感じの人間だと感じたの? 何かきっかけがあったかな?」

と電話しちゃうに決まっているからです笑 これでは二度手間ですよね。

一斉に送りつけるのが失礼であれば、個別にあってお願いしてもいいでしょうし、元の職場の信頼できる同僚に委任して、集めてもらってもいいかもしれません。
まあ、このあたりの「湯加減」については、いくらでも、考えれば、アイディアがでてくると思います。

最終的に南通のアンケートが戻ってくるかは、ご本人の努力次第だとは思いますが、5通でも戻ってくれば、

「私ってこんなふうに思われていたんだ」
「へえ。私って、こんな長所があったんだ」

という気付きは得られると思います。

また、印象の根拠となった事実は、今後、

「自分自身の物語」

を描くときの素材となることは間違いありません。

これは私の印象ですが、過去並びに現在の同僚や関係者から、50通くらいアンケートが返ってくれば、私は自分自身の半生を綴ったビジネス自伝を、楽々、単行本上下巻で書き上げることができるのではないかと思います。

もちろん、

「(自分自身への)自己開示」

には、他にもいろいろな方法があると思います。
是非、いろいろ探してみてください。

いずれにせよ、セルフ・ブランド・マネジメントが軌道に乗るまでにやるべきことは、

1.自分自身への自己開示
自らの魅力を、照れずに、客観的・肯定的に認識する

2.自分自身の物語の作成
自分自身のビジネス・ヒストリーを「1」を軸に書き綴っていく

という

「2段弁当」

になっているのではないか…というのが、一昨日の雑サロでの最大の気づきでした。

それが軌道に乗ってくれば、私がいつも皆さんにお話している

「持続的情報発信」

の段階に移行していくのだと思います。
1,2ができている以上、どんな情報を出すべきかは明らかですし、モチベーションも高まっていますから、それほど、苦ではないと思いますよ。

こうなれば、「カッコつけ問題」など、生じるはずもありませんね。

 

2014年3月6日

よいセミナー、だめなセミナー

■よいセミナー、だめなセミナー■

久しぶりに開催した昼のビジネス雑談サロン。
またまた、いろいろな学びがありました。
テーマは表題の通り「よいセミナー、だめなセミナー」。

私自身はいわゆるセミナー営業はほとんどやっていません。
弊社のターゲットが個人ではなく大手法人であることもあり、個人向けセミナーを開催しても、ほとんど営業にはつながらないからです。
雑談サロンのような相互での情報交換であれば、私も得られるところが多く、開催する意味はあるのですが、格安価格での開催が余儀なくされるプロモーション型のセミナーはどうも割に合わないと考えていました。
セミナーよりもYouTubeへの動画配信のほうがはるかに効果があるため、現在はそちらにシフトしているのは、皆さんご承知のとおりです。

ただ、セミナー営業の方法が間接的に、自分や自分のクライアントのマーケティングや営業に役立つことも多いと思います。
また、コンテンツの作り方や話し方についても得られるところがあるかな…と思い、今回は思い切って

「よいセミナー、だめなセミナー」

というテーマで開催してみました。

ディスカッション中にふと気づいたことがあるのですが(この気付きが雑談の最大の魅力なのですが)、私は最近、本業の派生業務…いわゆる、

「自分は専門家ではないのだが、クライアントの要請でやむなく引き受ける業務」

が増えています。

「専門家の方に頼んでくださいよ」

とお断り申し上げても、

「そう言わずに。うちの会社のことよくわかっている竹永さんに話してもらったほうがいいんだよ」
「一から専門家の方に僅かな時間だけ来てもらうわけにはいかないでしょう。30分だけでいいからさ、◯◯について軽く解説してよ」
「誰も引き受けてくれないんだよ。何とかお願いできませんかね」

と説かれ、お引き受けすることになることが多いのです。

マーケティング的な言い方をすれば、

「範囲の経済」

というやつです。
以前に私が、

「ブラックホール効果」

と呼んだマーケティング上の現象でもあります。

あまり得意ではない分野(非専門分野)について人前で

「お金を頂いて」

話さなければならない…というのは、経験者の方ならわかると思いますが、けっこうな重圧です。

で、そんな場合に必ずといって私が用いる方法が、

「事前アンケート」

なのです。

聞き手の皆さんが何について知りたいのか、こちらが予め十分にサーチしておけば、自ずとその対応も可能になるわけです。

専門分野ならば、

「このへんが話の肝だろう」

ということは概ねわかるのですが、非専門分野だと、そのあたりの

「湯加減」

がわからないわけですよね。

なので、

「事前アンケート」

は講義・講演の際の不可欠な…そう…いわば。「生命線」になるのです。

もちろん、これは、やむを得ない状況を打破するための、

「苦肉の策」

なのですが、実はこれが成功の秘訣。

講義終了後にアンケートを取ると、

「今回はよかった」
「聞きたいことが全部聞けた」
「ツボにはまった」

となる確立が高まるわけです。

「続編が聞きたい」

という声もいただくことがあるのですが、これは丁重にお断り笑

「馬脚を現す」

前に、別なテーマ(できれば本業)に移りたいものですからね。

あ、ちなみに、非専門分野について話すときには、質疑応答の時間は設けません(笑)

「皆さんの質疑、お受けしたいんですが、飛行機の時間が近づいているので、あとはメールでやりとりさせてください」

が、

「殺し文句」

です。これまた、「馬脚を現す」前に「トンズラ」するための秘策なわけです笑

後日、メールでのやりとりであれば、いくらでも時間的モラトリアムが発生しますからね。

さて。
この「苦肉の策」。
実は、今日の雑サロ中に、ふと思ったのが、事前アンケート方は、専門領域について講義する場合にも有効ではないかというアイディアでした。

専門家が自分の領域について講義を行う際には、普通、事前アンケートは用いずに、

「俺の理論」
「私の見解」

を延々と話してしまうものです。

時間の許す限り、第一章第一節大項目1の(1)から壮大な流れで、自説を展開してしまうわけです。

実は私もそうなのです。

「中小企業診断士の学習法」
「事業戦略構築の基本ステップ」
「2社比較価値連鎖による新商品開発」

について話してくださいと言われれば、大抵の場合、

「出来合いのスライド」

を使って、

「普段通りに」

話してしまいます。
もう、パターンがありますからね。
それにそって話してしまえばよいわけです。

仮に、途中で、

「皆さんのノリが悪いなあ」

と思えば、空気を変える手法をいくつも知っていますので、それらを使って

「対処療法」

は試みることはできます。
この道、15年以上飯を食っていますので、それくらいの対処療法は、十分に心得ているつもりです。

しかし。そこには、

「予防療法」

を講じようという頭はないわけですよ。

対処療法すら講じようとしない専門家の方々よりはまだましだと思いますが、本来、

「予防療法」

を講じようという頭が、本当は一番大切だと思います。

「事前アンケート」という一見何の変哲もない、イノベーションの「イ」の字も感じられないような手法こそが、実は、救世主なのです。まさに、

「灯台下暗し」

そのものです。

ところで。
非専門的分野において講義をする際であっても、

「キラーコンテンツ」

は必要です。

「これだけは皆さん、今日知ってよかったでしょう?」

と思っていただけるような、講義の山場となる知識・情報・技術です。

それがなく、ダラダラと知識を話すだけでは、ほとんど誰の記憶にも残らない講義になってしまいますからね。

むしろ、専門分野ではないからこそ、必要なのでしょうね。

で、この

「キラーコンテンツ」

なのですが、最近、3つの条件があることに気づきました。

それは、

「楽」「簡単」「長寿」

という3つです。

まずは、

「楽」

というキーワード。

「皆さん、この方法を覚えて帰ると明日から楽ができますからね」

という知識です。

次が

「簡単」

というキーワード。

「複雑な訓練は不要。重厚長大なマニュアルも必要ありません。すぐに覚えられますからね」

という情報です。

最後が

「長寿」

というキーワード。

「一度覚えていただければ、長期に渡り、この方法を使い続けることができますからね」

という技術です。

いかがですか?

「楽」「簡単」「長寿」

この3つの条件の積集合にあたる知識・情報・技術こそが、セミナーの

「キラーコンテンツ」

になるのです。

具体的にあげるのは、さすがに、企業秘密なので控えさせていただきますが笑…
たとえば、先ほどの

「事前アンケートをとりましょう」

という提案。

これって、実は3つの要素をすべて満たしているんですよ。

① 「楽」
まずは、「楽」ができます。
これって、やればやるほど、「楽」に講義を進めることができるようになります。なぜなら、途中から対処療法で空気の流れを変える対処療法よりも、ずっと楽ですからね。

② 「簡単」
しかも、いたって「簡単」。
アンケート用紙なんかなくてもいいんですよ。極端な話、最初の休み時間に聞き手の皆さんに「白紙」を回して書いてもらって、次の休み時間に読んで、構成を変えてしまえばよいわけですから。
もちろん、事前にしっかりとしたアンケートが取れればいうことないですが。とれないからといって諦める必要はないわけです。

③ 「長寿」
そして、「長寿」。
おそらく、この方法。20年後も通用すると思います。
iPhoneのアプリでちょいちょいっっと仕事が楽になる…というのとはレベルが違う技術なんですよね。

「楽」「簡単」「長寿」

にもかかわらず、今まで誰も注目してこなかったようなこと…これをセミナーの中で話すことができれば、間違いなく、セミナーは大成功するはずです。

「灯台下暗し」

こそ、キラーコンテンツの究極なのでしょうね。

至ってシンプルな提案ゆえ、

「なんだ、そんなことか」

と思う方も多いと思いますが、それは私との大きな違いです。

私はこの方法を知ったのはもう20年近く前のことですが、

「うわ! これは本質だ!」

と直感しました。
大げさに言えば、

「この20年間に聞いたあらゆる知識・情報・技術の中で最高のものの1つだ」

と今も思っています。

「楽」「簡単」「長寿」

ゆえに、私は20年の長きにわたり、この方法を採用してきたのだと思います。

このアイディアに比べれば、

「事前に予習をしっかりしてアガリを防止しましょう」
「アイコンタクトは大切に! 会場全体の人にジグザグに視線をめぐらしましょう」
「このアプリを使うと、講義項目の体系図が簡単に描けます

といったアイディアは、枝葉末節なものです。
前者は一種の精神論。誰でもわかる当たり前の論理です。丹念な予習は時間がかかりますから、全然「楽」ができません。しかも、「簡単」なことではありません。時間の確保1つとったって、非常に難しい方法です。
中者はまさに末節なアイディアの代表例。さほどの効果はありません。つまりできるようになっても、「楽」にはならないのです。また、やってみていただければわかりますが、緊張した状態で、アイコンタクトの一々とるのって、けっこう面倒で、難しいです。つまり「簡単」ではないわけです。
後者は、「長寿」かどうかという点に問題があります。私は特定の便利アプリに継続的業務の根幹に関わることをやらせるのが嫌いです。そのアプリがなくなってしまうと、どうにもいかなくなるからです。経路検索についてはアプリに頼ってもよいのですが、名刺管理(継続的業務)をアプリに依存しないのはそのためです。

にも拘らず、これらのアイディアと同列に扱うこと自体が、実は、

「機会損失」

なのです。

世の中、情報・知識・技術があふれていますよね。
シーケンシャルにそれらを1つ1つ咀嚼する必要はないと思います。

「楽」ができ、「簡単」で、一度覚えれば「長寿」なものを、即座に見抜き、それ以外のアイディアを、

「捨てる技術」

が、一番大切なのです。

2014年3月5日