2016年7月のアーカイブ

日本男児諸君 たまには着物もいいじゃないか!

東京も梅雨があけ、本格的な夏が始まりました。

花火大会にでも出かけるのでしょうか。
都会でも、浴衣姿の若者たちを見かけるようになりましたね。
女性だけではなく、男性もけっこう浴衣を着ている方を見かけます。

1.和服市場の動向
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最近は、百貨店などでも浴衣コーナーがけっこう充実しています。
今や、浴衣デビューしようと思ったら(といっても、大半の日本人は子供の頃、浴衣を来た経験があるでしょうから、正しくは「再デビュー」というべきか)、そのハードルは決して高いものではないでしょうね。

では、浴衣ではなく、和服全体はどうなのか…といいますと、こちらは極めてハイペースで市場が縮小しているようです。
矢野経済研究所の「呉服市場に関する調査結果」によると、2005年に約6,100億円あった市場規模はこの10年で、約2,805億円に半減したといいます。
呉服(和服とも着物ともいいますが)、売れていないんですよね_| ̄|○

2.なぜ、私は和服を着るのか
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私はもう15年以上前に亡くした父が和服派だったので、いつかは和服デビューしたいなあと思っておりました。
それも、シーズンが限られた浴衣ではなく、また、ごくたまにしか着ない訪問着としてでもなく、

「普段着」

としての和服(実用和服)をイメージしていました。

なぜまた和服なのかと問われると答えに窮するのですが、まずは、日本人が長年着続けていた様式の服なのだから、やはり日本の気候風土にあっているのではないかと思ったからです。一種の仮説ですよね。

それと、一定の年齢になれば、誰が着ても、それなりに和服というのは似合うものになるのではないかという…なんとなくの思い込み。
確かのうちの父の和服姿はそれなりに格好良かったと思います。
♪もしかしたらだけど〜 私も和服を着たらそこそこ似合うじゃないかなあ…
という仮説です。

後は、これまた、亡き父を見ていて思ったのですが、何せ、

「着物は楽…」

なのではないかという点ですね。
洋服のようなピッタリしたデザインではないですからね。
畳の部屋でごろりと寝るなら、洋服よりも楽なのではないか…という、これまた仮説なのです。

「そろそろ、これらについて、仮説検証する時期ではないか」

五十代になるのを契機に、その目標に向かってスタートしたわけです。

3.私の和服独学奮闘記
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帯の結び方も知らなかった私ですが、インターネットやらYoutubeやらを元に独学を開始しました。
ノウハウ本も数冊読みましたが、一番役に立ったのは、

『ビジュアル版 男のきもの大全』(早坂伊織著  草思社)

でしたね。

いやあ、なんか偉そうに書いていますが、ほんの2〜3ヶ月前の話です。

調べ始めて驚いたのは、男性の和服を扱っている店が非常に少ないということ。
縮小市場である呉服市場の中でも、男性の和服になりますと、絶滅寸前!なのです。

「三越なら置いているだろう」

と思って、銀座・三越に立ち寄ってみたら、

「当店では男性用の和服は扱っておりません」

との回答…(@_@)
いやはや驚きました(日本橋・三越には置いてあるそうですが)。

あ、ちなみに。
百貨店で和服を買おうと思ったわけではありません。
そんな予算、ありませんので。
ただ、どんなものが百貨店の店頭に並んでいるのか、眺めに行こうと思っただけなのですが…

けんもほろろに断られたわけです。

一般の呉服店もちらりと覗いてみたんですが、なんだかハードル高いですよね。

とても、入れませんでした…
女性用の和服ばかりが店頭にならんでいますし。

しかたなく、多少の冒険は覚悟で、Amazonで検索してみると、

「男性用の和服…あるじゃないか」

ということが判明。

特にキョウエツというメーカーが提供している商品は評判もよく、種類も豊富。

しかも、

「絹(正絹;しょうけん)」

を前提とした商品構成にはなっていません。
ポリエステル(化繊)が中心なのです。

1枚(着物は「枚」と数えます)1万円程度からたくさん商品が並んでいます。

「ちょっと待てよ。安いのはいいが、化繊って大丈夫なのかな。いい歳をした大人が着て歩けるものなのか…」

Amazonで販売されているキョウエツの着物を見ながら、クリックするかどうか悩むこと数分。

「ま、安いし。練習用に1枚買ってみるか」

「裄(ゆき)」だの「丈(たけ)」だのわかりませんから、自分の身長を頼りに、LLサイズの長着(いわゆる着物です)を購入。

まだ、4月だったので、「袷(あわせ)」のものを買いました。

袷とは、裏地のついた、2枚仕立てになっているタイプの長着(着物)で、10月〜5月までの秋・冬・春用の着物の総称です。
一番長いシーズン着られるので、普通は皆さん、袷から購入されるようです。

帯も持っていなかったので、買ってみました。
いずれもポリエステル(化繊)。

長着 8,000円
帯 1,500円

「1万円でお釣りじゃないかあ(@_@)」

翌日。
商品が早くも到着します。

「早い。早いよ」

と宣いつつ、開封。

さっそく羽織ってみます。

「いいじゃないかあ。サイズ、ぴったり」

ま、この時点では、そもそも、私はどんな長さが本当にぴったりなのかもわからなかったわけですが、

「常識的にこんなもんでしょう」

と、自分としては、納得できるものだったわけです。

「化繊、化繊というが、そんなに安っぽくもないし、普段着として着用し、飲み会に着て行って、ワインこぼされても、笑って済ませることができそうだし、いいじゃないか!」

というのが、実物のポリ着物を纏ってみての私の第一印象。

まあ、絹の着物には、今のところ、私はあまり興味がないんですよ。

「普段着にならない。自宅で洗えないし。雨にも当たれないし。お酒こぼせないし」

質感が高いだの、夏涼しく冬あたたかいだの、化繊とは比べ物にならないほど心地いいだの…

「自宅で洗えない普段着があるかい!」

と、ここは譲れなかったわけです。

正式な訪問着になるのか、冠婚葬祭に適しているか…は、そりゃあ、わかりませんが、居酒屋での飲み会はもちろん、異業種交流会だの立食パーティにも着ていけそうだというのが、私の感触でした。

それと。
男性の和服って、基本的に、色が地味ですよね。しかも無地。
そのため、女性の和服のように、

「高級品(正絹)と安物(化繊)の違いがはっきりわからない」

という利点があることもわかってきました。

要するに、近寄ってまじまじと見なければ、(プロや通はともかく、一般の人には)、それが化繊なのか、正絹なのか、わからないと思うんですよ。

まあ、わかるのは、GACKTくらいのものでしょうよ笑

さてさて。
その後、しばらくは、ノウハウ本を通読。
さらに、ネット(特に動画)を使って、着物の着方、たたみ方、帯の結び方、下着や小物の揃え方を研究。

なんとか、人前に出られるレベルまで持っていくことができました。

さらには、旅館用の寝巻と茶羽織(丹前というのかと思っていたら、茶羽織というのが正しいそうです)も購入!
寝るときは、基本、寝巻で寝ています。

帯が結べないという殿方に一言。
帯は最初苦労しますが、すぐに結べるようになります。
Youtubeにたくさん動画が載っています!
まずは「貝の口」から覚えましょう。すぐに結べるようになります。
その後、その派生である「片ばさみ」(鬼平犯科帳の長谷川平蔵のスタイルね。刀を差してもほどけない武家の着流しの際の結び方)、「浪人結び」(俳優の長谷川一夫が考案したかっこいい結び方)等を覚えればいいと思います。
私はもっぱら、「片ばさみ」です。

そもそも、帯についてのみならず、女性と違って、男性の着付けはとても

「楽」

なんです。

素っ裸から、褌つけて、足袋を履いて、肌襦袢着て、長襦袢着て、長着を着て、帯を巻いて、整えるまで…

私の場合でも、10分はかかりません。うまくいけば、5分くらいでできるんじゃないかなあ。

そんなものなのですよ。
男性の着付けは。
鏡なしで、男子トイレで着替えることもできます。ちょっときついですけどね。

4.「単」の必要性
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さて、せっかく買った袷の長着ですが、運悪くすぐにシーズンが終わってしまいました。
6月になったわけです。

ちなみに、着物の世界では、6月と9月は、袷では暑いので、「単衣・単(ひとえ)」が適しているとされています。
単は袷と異なり、1枚仕立て。裏地がありません。
その分お安くて、Amazonで見てみると、6,000円くらいからあります。

先般購入した袷と同じメーカーの同じシリーズのものを購入!
ついでに帯ももう1本買ってみました。
あ、全部、ポリエステルです。

単の長着 6,000円
帯    1,500円

「GAPやユニクロで買い物するのと大差ないじゃないか!」

翌日。
またまた直ぐ到着。
相変わらずの速さです。
早速、開封して、着てみました。

「涼しいじゃないの…さすがは単」

裏地がない1枚仕立て。
実にシンプルな構成です。
袷だろうが、単だろうが、着方は一緒なので、すぐに着ることができました。

「涼しいなあ」

着物は、洋服のパンツのようにゴムがついているわけではないですし、着物自体がもともとスカートみたいな構造ですから、何せ涼しいわけです。

私はマラソン大会で、けっこう仮装ランを楽しんでいるわけですが、単を見てみて、

「これなら和服で走れそうだ」

という確信が持てました。

この場合、当然、長着はお端折りして、足を出す形になります。
下には、股引の代わりにランニング・タイツを履けばよいわけです。
ちょうど、時代劇の岡っ引きのようなスタイルで走ることができるわけです。

実はこのスタイル。
後日、皇居ランで試してみたのですが、なんと、皇居を5週し、25㎞走っても、帯はまったく解けませんでした(この時は、「貝の口」という結び方で走ってみました)。

おそらくはフルマラソンの大会で、

「風車の弥七」
「木枯し紋次郎」

といったスタイルで走っても、何ら問題ないでしょうね。

紺色の単が一枚あれば(後は化繊の帯も必要です)、後は手持ちのランニング・グッズを組み合わせるだけで、仮装ランできてしまうわけです。

話を元に戻しましょう。

というわけで、6月に入り、私は自宅では、単の長着で過ごすことが多くなりました。

5.寸法の重要性
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さてさて。
この頃になると、私はだいたい自分のサイズというのがわかるようになってきました。

「着丈」だの「身丈」だの、「裄」だのといった言葉が、漠然とはわかっていたつもりなのですが、インターネットで情報を集めたり、ノウハウ本を読むことで、独学ながらわかってきました。

身長177センチの私ですが、

身丈 151センチ
裄 74センチ

くらいであることがわかってきました。

「身丈」というのは、長着において、肩山から裾までの仕立て上がり寸法のことです。
ま、要するに、長着の長さのことですな。

「着丈」というのは、着付けたあとの肩山から裾までの寸法のことです。帯で締め付けるので、着丈のほうが、身丈より数センチ長くなりますが、男性の場合には、この2つの値はかなり近いものになります。

男性が着物を選ぶ場合、この2つのサイズだけはきちんと測っておいたほうがよさそうです。

私の場合、結構苦労して、自分でメジャー等を使って測ったのですが、ご家族に頼んでもいいでしょうし、敷居は高いですが、百貨店なり、呉服店で、測ってもよいのでしょうね。

6.小物選びあれこれ
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和服の下着は何がいいか。
これもいろいろな見解があるそうです。
たぶん、ブリーフ(パンツ)で大丈夫です。
帯がひっかかるのなんのとあるみたいですが、ま、大丈夫。
そんなに困りません。

ただ、ブリーフはいてしまうと、ゴムが体を締め付けていますから、着物を着るメリットがちょっと小さくなっちゃう気がするんですよ。

そこで私は思い切って、ノウハウ本でも進めていた

「褌(ふんどし)」

を購入してみました。

越中褌という種類のものです。
Tの字型の褌です。

これが結構開放感があって実によろしい。

褌は何種類か試しましたが、Amazonで500円くらいで販売されています。

というわけで、寝る時も基本は褌。これに寝巻を着て寝るわけですね。

足袋も何種類か試してみたのですが、結局、父の形見(新品が残っておりまして)が一番しっくり来ました。
足のサイズが父とまったく同じだったようです。

足袋は1,000円くらいの安物でもなんとかなるのでしょうが、私は着心地がどうもしっくりきませんでした。
父の足袋は福助でした。おそらく一足2,000円以上するものだったのではないかと。
でも、足袋はある程度のものがいいかなと感じました。

帯。
最初、ポリエステルの安物を何本か購入したことは既に述べました。
が、結局、父の形見の博多献上帯が一番しっくり来ています。
ちょいと煙草臭いのが玉に瑕ですが、さすがに昭和の父親たちはいい帯占めていたんでしょうね。普段着でも。

もっとも、父の帯がいかほどのものなのか、古着屋さんにでも持って行かないと私にも判別はできないのです。

でもま、ちゃんとした正絹の帯のようですし。
ありがたく使わせていただいております。

襦袢(下着)や腰紐(帯の下等にしめる紐)は通販で揃えました。
まあ、このあたりも

「なくてもなんとかなります」

ね。
焦ることはないようです。

特に、一番下に着る肌襦袢は、洋服の下着で代用可能です。
ユニクロのエアリズム等のTシャツやステテコがあれば、肌襦袢はなくてもなんとかなります。

腰紐はAmazonで購入。1本250円だったかな。まうは1本、できれば2本あれば重宝します。

肌襦袢の上に着る長襦袢。
暑い時期なので、私はこれが嫌で困っていました。
が、肌襦袢と長襦袢を兼ねることができる半襦袢というものがあることがわかり、現在はこちらを愛用しています。

なんか、ややこしいですね。
興味のある方はノウハウ本で調べるか、私と呑んだ時に聞いてください。
男性であれば、トイレで下着実物をご覧に入れることも可能ですからね。

履物。
Amazonで2,000円で雪駄を購入。
父の雪駄は、鼻緒がゆるすぎてうまく履けず。
そのうち、調整に出そうと思います。
明らかに、父の遺品のほうがいい雪駄ですので。

しかし、最近では結局、着物を着るときは、BIRKENSTOCKのサンダルを合わせています。
和洋折衷ですが、私にはBIRKENのサンダルのほうが合うようです。

雪駄は、要するにスリッパみたいな構造なので、アスファルトの道を延々と歩くのには向いていないのではないかと思います。
浴衣以外の場合には、ちゃんと足袋を履いてからBIRKENです。

時計。
普段、腕時計をする習慣のない私ですが、着物の時には、そうでもないのです。

「懐中時計」

を忍ばせております。
これはけっこうカッコイイと思うのですよねえ。

いわゆる高級品とか骨董品ではないのですが、私はセイコーの

「鉄道時計」

を愛用しています。
文字盤が大きくて実に見やすいです。
最近ステンレス化されたそうで、傷ついても、それが味になってくれます。
あらゆる時計の中でも、こいつは一番好きなデザインの時計の一つです。

扇子。
無印良品のアルミニウムの扇子。
定番だと思っていたのですが、現在は生産していない様子。
なくさないようにしないとね。

手ぬぐい。
2枚くらい持っていたほうがいいようですね。
特にこだわりはありません。
山小屋で買ってきたもの、プレゼントでいただいたもの等。なんでも使っています。

さてさて。
小物はこんなところですかねえ。
欲を言えば、あとは、和財布があれば、助かりますかね。革の長財布だと懐に入れた時に重すぎて、着崩れちゃうんですよね。

とまあ、こんな感じで、和服で出歩く体勢はだんだんと整ってきたわけです。

7.盛夏の着物の選び方
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が。
ここでまた季節が変わります。
着物の世界では、7・8月は、「薄物」とか「夏物」とかいわれる、夏専用の着物を着る時期なのだそうです。

素材は絽(ろ)とか紗(しゃ)。
薄く透けるような布です。

夏物なので、形としては単です。裏地はありません。

これらの素材。基本は絹ですが、実は、ポリエステル製もあります。

ポリエステル製なら、普通に洗えます。
私の用途でいえば、絹を買うのは意味がありませんので、当然、ポリエステルを選びたいところです。

しかし、同じポリエステルでも、単や袷に比べると、絽のポリエステル着物はちょいとだけお高い。
同じキョウエツのポリ着物なのに、「薄物(夏物)」である絽はちょっと高いのですよね。

長着(ポリエステルの絽) 9,900円

でした。

それでもこんなものです(^o^)
絹の絽の着物なんて高くて買えませんよ。

でもまあ、それでも、まずまずのものが来ましたからね。
結果オーライです。

先ほど、夏には、絽や紗がよいと申し上げたのですが、本っ当に涼しいのは、麻の着物だという話も聞きました。

天然素材の麻です。

確かに麻のシャツや麻のジャケット…とても涼しいですよね。

ただ、皺になりやすい…

無精者のは私は、これまでの洋服歴において、麻の衣類はできるだけ避けて、綿で済ませてきました。

しかし、いつだったか(数年前の話ですが)、友人が浴衣を着てきた時に、

「浴衣は結構暑い」

という話を聞いていました。

確かに全身びっしりと綿を着ちゃうわけですから、浴衣というのは決して涼しいわけではないようですね。

しかし。
麻だったらどうでしょうか?

正解は

「実に涼しい」

です(着てみたら実によくわかります)。

この3ヶ月の間、化繊の着物を買い漁ってきた私ですが、一着くらいちゃんとした着物がほしいな…とも思うようになっていました。

で。
順不同になるのすが、少し前に、都内のある専門店を、

「清水の舞台から飛び下りる」

つもりで訪問。

真夏にあった麻の着物を仕立てていただく算段をしていたのです。

今まで買ってきた1万円でお釣り…の化繊着物(ポリ着物)とはちと違いますが、絹ではないので、そんなにとんでもない金額というわけではありません。

50代になった記念に1枚だけ…「自分にご褒美」をあげたわけですよ。

着物というのは2〜3日でできあがるわけではありません。
頼んでから(採寸してから)、できあがりまではざっと1ヶ月。
結構待たされます笑

1ヶ月後。
連絡をいただき、早速、受け取りに…

さすがに専門店のプロに採寸していただき、和裁士さんに作っていただいた

「小千谷縮(麻の一種です)」

の長着はとてもすばらしい仕上がりでした。

小千谷縮のいいところは、皺(しわ)自体が味になっているという点。
つまり、麻のシャツと違って、アイロンかけなくていいそうなのです。
仮に目立つ皺があっても、霧吹きでちょっと湿られせてやると、数時間で元に戻ります。

洗濯機でじゃぶじゃぶ洗うことも可能。
麻ですからね。

麻の着物は一挙両得なのもうれしいです。
下着として半襦袢を着て、ステテコはいて、足袋を履けば、「夏物」として普通に着物として着ることもできます。
一方、半襦袢を省略して、裸足で着れば、「浴衣」のような着方もできます。

まさに、麻の着物は、

「一石二鳥」

なのです。

浴衣として着る場合も、綿の浴衣よりずっと涼しいのが特長です。

「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがありますが、麻の着物を着ていると、「風が吹けば呉服屋が儲かるのではないか」というくらい、涼しくて気持ちのいいものです。

ただ、麻だろうが、なんだろうが、無風の時はダメですよ。
終電間際の山手線の中とか…
何を着ていても、汗が出てきます_| ̄|○

雨が降っても大丈夫!
それどころか、麻は乾燥させた状態では糸が劣化しやすいので、少し湿らせるくらいがよいそうです。

私もしょっちゅう霧吹きをかけて、お手入れしております。

この夏最大のお買い物でしたが、ま、今のところ、

「認知的不協和」

には陥っていません。大満足です。

8.寸法の重要性
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生まれて初めて着物を誂えた… ちょっと初心者としてはやり過ぎだったとも思うのですが、実は、私は、この過程を通して、もう1つ、うれしい

「副産物」

を手にすることができました。

プロの方に丁寧に採寸していただいたおかげで、

「(正確な)自分の寸法」

がわかったことです。

身丈(背) 151.5センチ
裄     73.9センチ
袖丈     51.1センチ
袖口     28.4センチ
袖丸み 1.9センチ
袖付 39.8センチ
袖巾     37.9センチ
後巾      31.4センチ
前巾     28.0センチ
抱巾     28.0センチ

褄下 73.5センチ
衽巾(おくみはば) 15.5センチ
合褄巾 15.5センチ
前揚位置 40.5センチ
後揚位置 57.6センチ

身長      177センチ

以上が私の「サイズ」に関する個人情報です笑

このデータがありますと、通販等で買う場合にも、参考になりますし、通販業者に着物のオーダーをする際にも、このデータをお渡しすれば、

「ドンピシャ」

な商品が届くことになるからです。

1万円以下の化繊の着物。
普段着としては十分いけます。飲み会もちょっとしたパーティも全然OK!

値段の割には大変優れた品質だと私は思うのですが、ただ、サイズについていえば、私に完全にぴったりなわけではありません。

裄や身丈は問題ないと思いますが、細かい寸法の違いは当然ながら出てくるわけです。

しかし、一度採寸しておけば、極端に体型が変わらないかぎりは、その寸法で着物を誂えることが、理論的には可能になるわけです。

もし、私に着物をプレゼントしたいという奇特な方がいらっしゃれば、お手数ですが、上記の寸法をプリントアウトして、呉服屋さんにお渡しくださいね笑

今年はもう7月が終わりますから、オススメはしませんが、もし、来年までに一枚、長着(着物)を誂えたいなという方は、

「麻の長着」

というのはけっこうよい選択肢だと思います。

着られる時期は短いですが、真夏のいいところは、

「男性が和服を着ていても違和感が少ない(浴衣を着ている人が多いため)」

という点です。

前述した綿の浴衣に比べて、麻の浴衣はかなり涼しい。
麻100%でなくても、綿麻混紡でもよいと思います(そうなると半額くらいで亜買えます)。

浴衣にもなって、着物としても着られる。
しかも、じゃぶじゃぶ自宅で選択できる!

そういうわけで私はちょっと高い小千谷縮に手を出してしまったのですが、ネットで見てみると、あるいは、ノウハウ本を読んでみると、

「麻の着物は誂えた場合でも2万円台から手に入る」

ことがわかりました。

1万円台の綿の浴衣を買うのであれば、2万円台の麻の長着をおすすめします。
2万円台の綿の浴衣を買うのであれば、3万円台の麻の長着をおすすめします。

涼しくて、ちょっとかっこよく振る舞える麻の長着。
今のところ、私の一番のおすすめはこれですね。

安価でよい着物を手に入れるなら、「あめんぼう」という通販ショップが私のおすすめです。

http://www.menz-kimono.com/index.html

実は、最近になって、例の寸法を送って、あめんぼうで綿麻混紡の近江縮を作っていただいたのですが、とてもよい仕上がりでした。

また、中古(古着)であれば、これはもう、浅草のちどりやさんしかありません。男性の中古専門店。
ご主人とても丁寧な方です。

http://kimonoo.net/chidori.html

がっつり、よいものをお探しであれば、ちょっとお高いですが、銀座もとじさんがよいと思います。
男性向けの大島紬の専門店ですが、麻も綿も扱っています。

http://www.motoji.co.jp

さてさて。
飲み会できていきたい派の私に場合、
秋口以降は、化繊と綿に戻ると思います。

私はまだ綿の着物を持っていないのですが、フォーマルな場所には通用しないようですが、例によって、居酒屋で仲間と飲むというケースなら、まったく問題ないそうです。

麻と違って、アイロンかける手間が必要になるそうなので、それだけがネックかなあ。

ジーンズのようなデニム製の長着もあるそうです。
いずれは袖を通してみたいですね。

というわけで。
アイロンかけるのが面倒な私は、秋〜冬〜春は当面、化繊が大活躍しそうです。
安くて、洗濯できる、しかも、(綿と違って)アイロン要らず。
今年の秋もお世話になりそうですね。

いかがでしたでしょうか。
日本男児の皆さん!
よかったら、是非、和服に袖を通してみませんか??

2016年7月21日